444.欧州で働いていた時の自分への教訓

先日、私のブログ437.昔の欧州でのローカルの仲間との楽しい再会の話を書きました。懐かしく思って当時のノートを見返していたら、欧米と日本のビジネスについて下記のようなことを書きつづっていました。当時はグローバルな斬れるビジネスマンになるんだという強い意志がありエネルギッシュにやっていたことを思い出しました。少し元気がでました。それを紹介します。

・欧米ではなめられたらおしまい。傲慢、卑屈にならずイーブンにつきあうこと 欧米人は最初は必ずなめてくる。冨士フイルムといっても欧米では3流会社であることを認識する。なめられたらどうするか ビビらず自分に意見が言えるか。そこがカギである。討議では最後の言葉は自分が言って終わること。

・英語はまちがっても、うまくなくてもどんどんしゃべること。コミュニケーションの手段にすぎない。大事なことはロジックである。

・以心伝心は単一民族である日本人特有のメリット、ムラ社会、空気を読む力は欧米では通じない。論理的に話さなくてはだめである。

・欧米は意見が違うのはあたりまえ、だからコミュニケーション、ダイアローグが進化した。日本には義理と人情、たてまえと本音があり、オープンな議論は会議ではできない。日本に戻った時はそれを忘れるな。

・欧州では成果をあげること(具体的な数値目標、KPIが明確)が最優先だが、転職が少なく終身雇用が多い日本は違う、上に気にいられることが第一である。

・日本は成果でなく、評価 ⇒ 評判で決まる。何を言うかよりどう言うかが日本では大切、批判しても「でもあの人はいい人」を加えればなんとかなる。

・日本は成果よりヤルふりの方が大切かも。周囲にどう見えるかが最重要である。本当のこと真実は言ってはいけない、周辺で止めておく。KYはいけない。空気読め。

・最初は、英国人に後ろ指、フン族、野蛮人と言われたが、半年したら仲間になった。信頼を得ることは難しくない。彼らの考えを心から聞くことが大切。

・日本の駐在員は本社の言うことをきちっと聞かないといけない。現地向け、本社向けの2つの顔が必要。

・この会社のM&A失敗の本質は最初のボタンの掛け違え、本当のことを双方が言わなかった。深い意見交換をしなかった。だから最後まで信頼関係を築けなかった

・欧米は転職はあたりまえ、リストラよりゆるい、リダンダントとして会社を変われば、本人になんの不利益もない。会社に忠誠心などもつはずがない。

実体験、経験に基づいた真実であり、いまも変わらずにそう思っています。

それでは、チュース!!

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