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579.売り家と唐様で書く三代目

売り家と唐様で書く三代目」の意味は初代が努力して築き上げた家産は、二代目は親の苦労を身近で見ているから堅実に引き継ぐが、孫の代、三代目になると子供の頃から贅沢になれ、ちやほやされて育ちので、その代のなると、遊び暮らして使い果たし、ついには家まで売りに出すという事がです。しかもその売り家の書体は、遊んだおかげで身についた、お洒落なものであったという皮肉です。

会社の寿命は30年と言われていますから、3代目まで持てば上等といえるかもしれません。私もいろいろなオーナー企業とおつきあいさせて頂き、実際にその雇われ社長として働いたこともありますが、この川柳のとおり、オーナー企業は三代目が鬼門です。初代、2代目までは、ビジネスのたいへんさ厳しさを十分知っていますが、3代目となると始めからポジションが確保されています。親も爺様も子供には甘く、表面的には社員の手前厳しさを装いますが、本当は大甘です。しばらく他人の飯を食って来いということで、外にでますが、銀行筋や親の取引先が、短期間限定で引き受けてくれるので、仕事は全く身につかず、その会社のブランドと自分の能力を勘違いして戻ってきます。もちろん、そういう会社ばかりではなく、トヨタやサントリー、コクヨなどなどしっかりした創業家の会社はきちんと跡取りの教育をし、能力がなければ要職にはおかずに、金銭面の援助だけにします。スズキやホンダはそちらでしょう。

大手企業なら別ですが、中堅企業ではこれは入ってからでないと全くわかりません。私も転職する際に、2代目のオーナー(会長)は頭もよくビジネスセンス、人柄もよさそうに見え、転職会社の担当も3代目はいるけど、能力不足であり、当分入社はないと言っていましたが、私が入った翌年、取締役で入ってきました。転職会社は仲人口でもあります。3代目悪い人ではなかったですが、経験、知識、能力も不足、夜の遊びにばかり夢中になる方で、この人とは一緒にできないということで、早々に退散しました。その決断は良かったと思っています。知識、経験、意欲が十分な50代を無駄にしないで過ごせました。その会社そのあとは幹部社員が次々と退職、厳しいようですが、3代目が雇った幹部社員ならついてくるかもしれません。

3代目の特徴は、ビジネス意欲、経験、知識だけでなく、オーナー家ということで、やたら権力を振りかざして威張り散らすことです。コンプレックスがあり自分の弱さを隠すため、社員、周囲から舐められない、認められたいために、ことあるごとに、暴れて、きれて、大騒ぎします。それで周囲があたふたすることが快感なのです。権力欲です。これは人間の性です。もちろん自分の副官を見つけて、会社を経営できていけば良いのですが、多くはひだりまえもなって、銀行経由で売りに出すか、倒産してしまいます。会社は経営者の力量でほぼ決まりますから、仕方のないことです。

これから転職は普通になりますが、オーナー企業の3代目の場合は、十分に注意してください。もっとも3代目と相性がばっちりで活躍の機会もありそうで、会社自身も成長段階ならチャレンジするのも大いにありです。

それでは、チュース!!