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579.売り家と唐様で書く三代目

売り家と唐様で書く三代目」の意味は初代が努力して築き上げた家産は、二代目は親の苦労を身近で見ているから堅実に引き継ぐが、孫の代、三代目になると子供の頃から贅沢になれ、ちやほやされて育ちので、その代のなると、遊び暮らして使い果たし、ついには家まで売りに出すという事がです。しかもその売り家の書体は、遊んだおかげで身についた、お洒落なものであったという皮肉です。

会社の寿命は30年と言われていますから、3代目まで持てば上等といえるかもしれません。私もいろいろなオーナー企業とおつきあいさせて頂き、実際にその雇われ社長として働いたこともありますが、この川柳のとおり、オーナー企業は三代目が鬼門です。初代、2代目までは、ビジネスのたいへんさ厳しさを十分知っていますが、3代目となると始めからポジションが確保されています。親も爺様も子供には甘く、表面的には社員の手前厳しさを装いますが、本当は大甘です。しばらく他人の飯を食って来いということで、外にでますが、銀行筋や親の取引先が、短期間限定で引き受けてくれるので、仕事は全く身につかず、その会社のブランドと自分の能力を勘違いして戻ってきます。もちろん、そういう会社ばかりではなく、トヨタやサントリー、コクヨなどなどしっかりした創業家の会社はきちんと跡取りの教育をし、能力がなければ要職にはおかずに、金銭面の援助だけにします。スズキやホンダはそちらでしょう。

大手企業なら別ですが、中堅企業ではこれは入ってからでないと全くわかりません。私も転職する際に、2代目のオーナー(会長)は頭もよくビジネスセンス、人柄もよさそうに見え、転職会社の担当も3代目はいるけど、能力不足であり、当分入社はないと言っていましたが、私が入った翌年、取締役で入ってきました。転職会社は仲人口でもあります。3代目悪い人ではなかったですが、経験、知識、能力も不足、夜の遊びにばかり夢中になる方で、この人とは一緒にできないということで、早々に退散しました。その決断は良かったと思っています。知識、経験、意欲が十分な50代を無駄にしないで過ごせました。その会社そのあとは幹部社員が次々と退職、厳しいようですが、3代目が雇った幹部社員ならついてくるかもしれません。

3代目の特徴は、ビジネス意欲、経験、知識だけでなく、オーナー家ということで、やたら権力を振りかざして威張り散らすことです。コンプレックスがあり自分の弱さを隠すため、社員、周囲から舐められない、認められたいために、ことあるごとに、暴れて、きれて、大騒ぎします。それで周囲があたふたすることが快感なのです。権力欲です。これは人間の性です。もちろん自分の副官を見つけて、会社を経営できていけば良いのですが、多くはひだりまえもなって、銀行経由で売りに出すか、倒産してしまいます。会社は経営者の力量でほぼ決まりますから、仕方のないことです。

これから転職は普通になりますが、オーナー企業の3代目の場合は、十分に注意してください。もっとも3代目と相性がばっちりで活躍の機会もありそうで、会社自身も成長段階ならチャレンジするのも大いにありです。

それでは、チュース!!

540.生涯働きたい人は多いが、なかなか難しい

新幹線出張の途中、座席前のポケットのおいてあるWedgeを見てたら、興味深いレポート「漂流する部長課長」働きたいシニア、手放したい企業が目に入ってきました。要約すると内閣府調査では約4割のシニアは「働きたいうちは働きたい」と思い、70才までとそれ以上を合わせると約8割が働きたいと思っています。安倍首相は生涯現役を掲げており、うまくマッチしているように見えますが、実際の現場は違います。働きたくても働ける場所がないのです。大手企業、たとえば大正製薬、NEC、富士通、東芝、・・・・、中高年を対象にしたリストラがどんどん進んでいます。中西経団連会長は「経済界は終身雇用なんて守れないと思ってる」と断言しています。ひとつの企業で最後まで上り詰められる人はほんの一握りで、ほとんどのサラリーマンは出世途中で夢破れ、役職定年、転職していきます。ですから、生涯現役をするなら、早い段階50才くらいで自分のキャリアの棚卸をして他の会社でも再現可能などこでもスキルを意識して、強化していかなければならない、と転職セミナーの先生は言っています。その通りですが、私は転職、起業で一番大事なことは、自分の強みを使ってくれる会社、もしくはお客さんがいるかどうかです。極端に言えば、お客さえいれば、あとはなんとかなるのです。

ある失敗例として、税関職員として30年働き、早期退職して、仕事で得たアパレルの知識と興味からスタイリストとして起業するも1年経ってもお客ゼロ、収入ゼロで、今はハローワーク通いです。自分で強み、スキルと思ってもそれを買ってくれる人がいない限り、無価値なのが現実です。買ってくれる人を見つける営業力、人脈を全く軽視してはだめなのです。起業は、お客さんの目途が立たなければ必ず失敗します。サラリーマンだとお客は自然についてくると思いますが、そこは大間違いです。

出てきた転職塾の先生や、取材し原稿を書いたWedgeの編集記者は、大所高所からの上から目線で、強い組織からの見解、コメントに感じます。正しいのですが、しっくりきません。その理由は、転職者の受け入れ先からの視線がないからだと思います。私のサラリーマン時代の先輩で、とても良くできる方で役員一歩手前まで行った人でしたが役員になれず、転職先を探している時に私に相談があり「俺の素晴らしい、経験、体験、知識、スキルを欲しがっているところがあれば、行ってやることは、やぶさかではない」ということでした。直感でこれは無理だなと思い丁寧にお断りしました。とても転職先の会社に入って、そこの人たちとうまくいきません。

私の実際の経験、体験、知人友人からの話として、大企業出身で中小企業に転職して失敗する人は次のような人たちです。①言うだけ、指示するだけで自分は動かない、大企業管理職の癖が抜けない ②出羽の神で、自分のいた会社では、が口癖で元いた会社と転職した会社の比較をして、いつも転職先の批判ばかりしている ③俺ってすごい奴なんだからと自慢、自分のキャリアをひけらかせて、もっと現在の環境環境を整えろ、厚遇しろ、働きやすくしろ、と強い要求をいつもする ④コミュニケーションが、元いた会社もので、転職したところでは全く通じない、専門用語、単語を使って浮いてしまう ⑤自分は超人であり、なんでもできるという自信過剰、オーバーパフォーマンスで煙たがれる。こんな人にはなってはいけません。

しかしそれでも、人生100年時代、麻生大臣の発言で話題になっている、年金+2000万円の貯金どころでは、健康で文化的な幸せな老後は送れません。働かなければなりません。いろいろあっても、四の五の言わずに自分なりの働く生きる術を身につけるしかないのです。

それでは、チュース!!

 

456.マネジメント人材が不足している会社、余っている会社

マネジメント研修をたくさんしていると、規模の大小には関係なく、優秀なマネジメント人材はいるのに、その能力を発揮できない会社、その反対にポストはたくさんあるのにマネジメント人材が不足している会社があります。前者はいわゆる老舗のブランド会社で過去に多くの優秀な人材を獲得できたのに、マネジメントが環境の変化に対応できずに新規事業が創出できなかったり、業界そのものが縮小していく会社などです。後者は昔は町工場に近く、優秀な人材が来なかったのに、ワンマン社長の抜群のビジネス感覚や、取引先の急成長やビジネス環境が絶好調でどんどん拡大して上場も易々できました。しかし職人さんでマネジメントなどやったことのない人が技術があるとかプレイヤーの能力を買われて、課長、部長になるのですが、社内は昔の徒弟制度のしきたりのままで戦略の策定や人材の育成など考えたことも、やったこともないという人が多いのです。その人たちは地頭は優秀な人も多いのですが、マネジメントの研修や教育を受けてこなかったので、最近の会社が大きくなってから入社してくる優秀な新人たちへの対応がうまくできないこともままあります。しかしそれは意識を変えてもらってマネジメントを習得していけばできるようになります。多くの部下を抱えて実践の場は用意されているのですから良いのです。しかしそれでもマネジメントのできる人の絶対数は不足しています。

これも良くあるのですが、創業者があまりも絶対的すぎるか、また自分の家族、一族だけを重職に登用するので、優秀な管理職、特に役員クラスの候補がすべて辞めてしまうところも上位マネジメント不足に陥っています。俗に言うワンマン経営で、1万円の経費まで社長決裁の会社です。

このような状態が背景にあるので、いまは各層での転職会社が花盛りです。新人、中堅に強い転職会社、女性に強い転職会社は毎日多くの宣伝が流れています。大卒新人の3割が、3年以内に辞めると言われる世の中ですから、需要は旺盛にあります。同様にマネジメントができる人材の転職会社もテレビコマーシャルには出てきませんが、とても潤っています。先に述べましたように、たくさんの優秀な人材を集めた大手一流会社はピラミッドが上になるに従い人材は必ずあぶれます。みんなが役員、社長を目指して働きますがみんなの望みが叶うのは物理的に無理です。業績不調で早期にリストラされる優秀な人材もたくさん現在はいます。

そういう優秀なあぶれたマネジメント人材は、マネジメント人材が不足している会社で、もうひと花咲かしたり、その能力で貢献していくことは社会として健全な正しい姿、良いことだと思います。私もその一人でしたが、一流大手から、そうでない会社に行く時のアドバイスがあります。それは①自分の専門が何であるかは認識、磨いておくこと ②転職先がオーナー会社なら、そこはオーナーがすべてであり公平、公正を思える論理は通らないことを認識しておくこと ③古くからいる社員、管理職は必ずいろいろと抵抗してくる。そこへの手立て対応策を考えておくこと、懐柔するのか、強権を発動するのか、従順になるのか ④元いた会社ではの話はしないこと 郷にいれば郷に従えである ⑤どうしてもだめなら、再度転職を考えること などです。

それでは、チュース!!

 

452.サラリーマンがどうしても合わなかったら自営業も考えよう

いろいろな会社で若い人、中堅社員と話して、だんだん本音が出てくると、会社への不満、上司への不満、サラリーマンとして働くことの不満を語る人がたくさんいます。これは自分が理想を持って会社に入ったのに、現実のギャップへの不満であり、前向きに仕事を考えている人たちです。この人たちは自分から今の会社で働くことを選択したのですから、その中で改善、変わっていけばいいのです。サラリーマンがかかるはしかみたいなもので、心配はありません。どうしても今の会社が合わなければ、転職は昔に比べれば簡単にできますし、それがハンデになることは少ないし、転職先で水が合えば、ググッと出世していく人もたくさんいます。

きょう、私が話したいのは、サラリーマン、組織人にもともと向いていない人です。彼らの不満は少し種類が、違います。①朝早く起きることがつらい、時間を拘束されるのがいや。②いくら働いても薄給である。③人に対しての興味が薄い。④仕事が地味で単調作業の繰り返しでつまらない。⑤人間関係がわずらわしい。上司の指示を拒否。 ⑥会社の規則、ルールに従えない。自由がいい。もちろん上昇志向などありませんし、会社に貢献などという発想自身がない人たちです。現実にはこのタイプの人も少なからず、会社にはいます。とりあえず生計維持のため、嫌でも会社にぶら下がっている人たちです。たぶんそのタイプの人はそもそも組織で働くことに適正がないのだと思います。

もともと、そういう自分のそういう性格に自覚のある人は、組織人になることをやめて、手に職がつき、起業とまで言わなくても、独立して自営できる仕事を選択します。組織に入っても資格を持って、嫌ならば会社を変える自由さのある仕事を選びます。一番高給なら、医者、弁護士、公認会計士などですが、これは難易度が高いです。次には薬剤師、看護師、栄養管理士などです。いまは、スポーツインストラクター、ヨガの先生、楽器の先生、
マッサージ師、介護士、などなど専門学校の科目で検索すれば、たくさんでてきます。レストラン、すし屋のシェフもいいですし、喫茶店、飲食のオーナーになるものありです。適性があれば、スナックやバーの夜の仕事もいいでしょう。人生は一度きりです。生計を立てるほかに自分に合った好きな職業を選ぶことは大切です。会社人生、組織の中で自分の夢を実現するのもありですし、組織が苦手なら、自分に合った職を見つけてそこで自営業、自由業をするのは良いと思います。真面目にやるなら、どちらのリスクも同じでしょう。
多くの人は自分の人生など考えずに流れで、会社、組織に入るのが普通ですが、どうしても合わなければ、また転職を何回も繰り返しているのであれば、一度じっくり自分の人生を見なおして、自分の基本、強み原点に戻って、考え行動するのもありです。まあ40才前なら全然問題ないでしょう。私も転職1は50才、転職2は53才、転職3(起業)は54才で、今の自営業を選択して、山谷ありますが、現在は、戦略、ビジョン、組織風土に関した、研修講師、コンサル、シニアコーチング、ファシリテーション楽しくしています。自由業ですから、仕事がなくて何か月も暇暇なこともありますが、ある程度の蓄えと好きなことさえあれば、楽しくやっていけます。あせらない、あわてないことです。私は組織で働くことも好きでしたが、自営業もなかなか刺激があって魅力的です。
それでは、チュース!!

333.研修での想定外の質問

私は自分の研修の最後に、受講者に方になんでもいいですから質問してくださいと、呼びかけます。いろいろな経験をたくさんしてますから、たいがいのことはアドバイスできますよ、とちょっと偉そうに言っています。研修最初の頃は固かった人たちもグループ討議で自己開示も進み、自分の本音が言えるようになってきた状態です。戦略の策定・実行、ビジョンの作成・浸透、リーダーシップ、マネジメント、社風を作ると様々なテーマについて講義、議論してきたので、もっとここが知りたい、あの内容を詳しく、あの法則で事例はないのですか、などの研修の内容について聞いてくるだろうとの予測です。

しかしこのところ、大手企業の30~40才対象の研修で、私自身への想定外の質問を多く受けます。それは、富士フイルムで順調に仕事をしていたのに、何故辞めて転職したのですか、理由はパワハラですか、セクハラですかとか、海外から戻って日本に適応できなかったのですか、上司に徹底的に嫌われたのですか、人間関係ですか、と勝手に推測してくれます。大きな会社の管理職を辞めて、中小に何故移ったのか、またそこの社長もなぜ辞めて自営業をしたのか、研修講師のモチベーションは何ですか、と受講者から素朴な質問がいろいろでます。私は、この研修は守秘義務だからこの場は本音を言おうと、最初から言い続けていますので、言い加減ではぐらかすわけにもいかず、ある程度のところ本当のことを言っています。私が答えると質問した人ではない人から、もっと突っ込んだ質問もでます。受講者は一様に私のキャリアの変遷におおいなる関心を持ってそのやりとりを聞いています。

会社事務局の方は本題からそれるのであまりいい顔はしませんが黙って聞いてくれています。30~40才は会社の中堅どころ、管理職なりたての頃です。権限が増えてこれから自分の会社でガンガンやる人たちで確かにそう気持ちも十分ありますが、まだいまなら転職できる、もっと他で自分の能力を十分に活かせるのではないかとも思っている年代でもあります。特に最近は終身雇用と言う言葉が死語になりつつあり、場合によっては自分もリストラされるという危機感持っている人は多くいます。ですから、たまたまやってきた外部研修講師のキャリアのいきさつを聞いてみよう、参考になるかもしれないと思っている人もいるのです。それから、他の会社の事情、労働環境、社風、待遇などを聞いてくる人もいます。それには私も守秘義務があるので答えられませんが、周囲の、自分の外の会社のことを知りたいプロパー社員はたくさんいます。これも世の中の変化なのでしょう。私のそういう方たちへの答えは、今の会社は悪くないよ、ここで十分仕事をして力をつけることが第一だよ、それからあとのことは考えればいいよと言っています。まあ無難な答えになってしまっていますね。

それでは、チュース!!

322.転職時代の到来は、自分のキャリアを自分で作ること

NHKのクローズアップ現代で、「会社が社員にしがみつく!大量離職時代をどう生きる」というセンセーショナルな題名で先週金曜日放送していました。内容、感想をざっくり言いますと、

現在、求人倍率は1.48になり、バブル期を超えた売り手市場になっています。一方、大学新卒離職率は3年以内で30%を超え、企業は引き留め策にやっきになっています。初めて会社を辞める人の理由は上から①労働条件(休暇、残業)いわゆるブラックからみ ②人間関係、人に合う、合わない ③仕事が自分に合わない(成長できないにつながる) ④賃金が安い ⑤上が詰まっていて出世できない の順、これは以前から言われていたことです。しかし 順番が今までは、給与>人間関係・仕事の相性でしたがこれが逆転しました。企業の引き留め策(リテンション)は、①残業削減(ノー残業手当を出す会社もある)、労働条件の改善 ②転勤配慮(無理な転勤はさせない) ③業務の削減 これも定石の改善提案です。ただ対策を実施した事例として上げたハルヤマは、これによって売り上げは落ちていないという結果は新発見です。しかしこの対応策のマイナス部分の、残業を積極的に行い職場を引っ張ってきたリーダのモチベーションダウン、オーバーした仕事を管理職や店長が補っている現状についてはなにかきれいごとで流されていたかんじです。この施策は若い社員は歓迎しますが、昔、下積みでおとなしくサービス残業までして頑張って会社の業績をあげてきた上司は内心不愉快と思っている人も多いでしょう。しかしこの有能言われる上司には、若い普通の部下の気持ちがわからないというのも、その通りです。なにせ今の新人はみな、ゆとり世代ですから、根性が入っていない、とはがゆく思う年配も人は多いです。さらにAIを活用して辞めそうな社員をあぶり出す手法や、配置転換を促す方法も番組で紹介されていましたが、私にはピンときませんでした。社員の指導や育成は現場で生でぶつかっている上の人間の仕事だろうと私は思っているからです。私も古い人間なのです。

昭和の私の時代、私がいた会社では、社員の個性を考えて育成などは全く考えずに、会社という靴に個人の足をどう合わせられるかが社員の仕事でした。ただし、その時代は新卒から定年まで勤めあげるのが大勢でした。ですから会社も年功賃金(給与の実質的後払い)、年功序列の昇進で、できるだけ会社に長くいるほうが有利な制度を組んでいました。しかし現在の会社は、社員をそんなに長く雇用できなくなっています。若い賃金の社員を維持しようとはしますが、給与は高くなったけど以前と同じ働きしかしない、中堅、中高年はできるなら早くやめて欲しいと考えています。昭和の時代は、若い時に我慢、苦労したのだから、そのご褒美として定年までは、楽な仕事でも給与保証して雇用していました。そんな余裕は会社側になくなりました。

ですからNHKのこの題名は、新卒の若い社員に限定した話と理解した方が良いと思います。若い社員の、辞める見かけの理由は上記の通りでしょうが、シビアな彼らは、頑張っても将来の会社への期待がなくなっていることも辞める理由にあると思います。この変化は大きいです。今までは会社が社員、個人のキャリアプランを定年まで親切に考え、保証してくれましたが、転職時代となる今後は自分のキャリアは自分で考えて、形成していく時代に変わってきました。しかしそんなことは、多くの若い社員にとっては学生時代までに、考えてもみないことです。今でも会社の就活に必死になり内定さえもらえれば、それでOKであり、ゴールの人も多いでしょう。あとは会社がなんとかしてくれるという甘い考えで入社してくる人もたくさんいると思います。大学時代、将来を良く考えて勉強している人もいるとは思いますが、大学を知的レジャーの場と捉えている人も多くいるでしょう。多くの大学では自分のキャリアを考え、教育するコースを作っていますが、問題なのはそこで学ぶ学生が、その必要性をわかって学んでいるかどうかです。その危機感によって取り組み方は大きく変わるでしょう。

私は個人のキャリアは自分で考えることは、とても良い傾向だと思います。自分の人生を、大学や企業へのお任せ定食コースから、自分がシェフになって自分人生を料理する自立コースに変わっていくのです。これからは、個人は依存から自立の時代にいきます。

それでは、チュース

166.転職会社・ヘッドハンティングで転職する時のアドバイス

日本の会社は大手上場会社に優秀な人間が集中しています。その中でみんな頑張っているのですが、そんなに良い仕事、ポストがたくさんあるわけではなく、少々酸欠状態で自分の力を出し切れていない人もたくさんいます。会社にとっても個人にとっても人材の不均衡の是正はたいへん良いことだと思います。以前、書いたかもしれませんが転職を考える時のポイントとして、ただ感情的に行動するだけでなく、次のことをチェックしてください。

1.会社に自分のやりたい仕事がないか、させてもらえない
2.他でやりたいことがある
3.3年分家族を食べさせる貯えがキャッシュである
4.家族のサポートがある

きょうは、転職会社を通して新しいチャレンジを考えている人たちに、転職前に次のことを事前に確認しておくと良いというアドバイスです。

1. オーナー会社であるかどうか、そうならば、オーナーの経歴、性格はどうか、事業継承者は誰か、その人は息子、娘の場合が多いですが、どんな人なのか、オーナーの家族構成、株の所有はどうなっているのか。オーナー会社はオーナー家がすべての権限を持っています。すべてオーナーの一存で決まります。

2. 転職する会社に入る前と入った後では、言うことが180度変わることがよくあります。与えられる情報だけでなく、自分でも調べてください。近々上場の予定の可否、事業継承者は誰になるのか、真の経営状態、問題点 等々です。

3. 転職して代表になる場合、銀行債務の保証人になるのか、どうか。これは特に重要です。保証人になったため、知人、友人で家を取られたり、自己破産した人もいます。

一般的に転職会社は、人材紹介フィーとして、転職者の年収の30~50%を受け取ります。それも紹介した人が半年いれば、満額入ることが多く、「何があっても半年は我慢してください」とのアドバイスを受けます。半年以内で辞めると転職会社のフィーは減額されます。

転職会社・ヘッドハンティングを使って、役員以上の人材を求めるオーナー会社の社長は、学生時代に学生運動に熱心だった左系の人がよくいます。それも少しデモに参加しただけでなく、全共闘の委員長や、革マル派のリーダー、左系自治委員長などです。並はずれて優秀なのですが、普通の会社への就職は当時、難しく自分で起業した人たちです。事業センスもあり、リーダーシップは十分、努力家ですので事業には成功しますが、あまりに個性が強く、No2や、もの申す部下を嫌うため、大きく成長した会社の企業統治に必要な幹部社員が不足するのです。そういう会社への転職を考える時は、会社の業績、待遇よりオーナー社長と自分の相性を第一に考えてください。すべてそれで決まります。

それでは、チュース

   

130.駆け込み女と駆け出し男から、縁切りの話

先日、近くの下高井戸シネマで、「駆け込み女と駆け出し男」を見てきました。私はあまり時代劇は好きではありません。それは水戸黄門的勧善懲悪ストーリーで善人と悪人がパターン化されすぎていて結末が見えてリアリティがないのが理由でした。この映画は、行ったことのある駆け込み寺で有名な北鎌倉の東慶寺がテーマであり、存在感のある好きな俳優、樹木希林、山崎努、大泉洋の名前につられて、予備知識なしで見てきました。感想を一言で言えば、おもしろいです。2時間23分の長編を意識させないテンポのあるストーリー展開で、映像も美しく、もちろん選ばれた俳優、女優は、役にしっかりはまりながら個性も出したプロの演技でした。特に樹木希林の何も言わなくても、すごみがありながら暖かみのある存在感と、大泉洋の「水曜どうでしょう」から変わらない、軽妙洒脱な言動、雰囲気、キレのあるしゃべり口での応対は、フーテンの寅さんの「けっこう毛だらけ、ネコ灰だらけ・・・」に近いものがあります。

テーマとなった「駆け込み女」は、江戸時代の男尊女卑の社会では、女性から離縁を申し出ることは法的に許されず、唯一残された道が北鎌倉の東慶寺に駈けこむことだったそうです。江戸時代2000人が駆け込んだといいますから、昔から離婚願望の女性は多かったのです。しかしその時代の駆け込み→離縁は現在の離婚とは置かれた状況がまるで違うようです。男女公平、平等の世の中とはほど遠く、過酷な非人間的な環境に耐えきれず、女性が離縁したいと思っても、①今のまま全く自由のない、見下された夫婦関係の中に留まって我慢のうちに一生を終えるか(たぶんこれがほとんどだったでしょう)、②自殺するか、③駆け込むか 駆け込む勇気は相当なものだったでしょう。駆け込んで運よく離縁が成立しても、その後の保証は何もありません。自由は獲得できても生活の保障はないのです。自分の力でまた生きて行かないといけないのです。身分社会で女性の地位の低い江戸時代にはこれは相当な覚悟です。それでも、命をかけてリスクを取って幸せな離縁を求めたエネルギーは映画の中でもすごい迫力でした。

ところでこの映画を見終わって、今の会社との離縁についてちょっと考えてみました
私は、離縁、離婚のことはコメントできませんが、会社との離縁、転職については自分の経験も踏まえて少しアドバイスできると思います。会社を辞めたいと思った時は下記の4つのことを自分に聞いてみてください。

1.会社に自分のやりたい仕事がないのか、させてもらえないのか ?
まったく自分のやりたい仕事がない場合は、しょうがありませんが、一時的に干されて良い仕事をさせてもらえないならば、自分の上司か、その上の上司、また会社で信頼して話しができる人とまず相談することをお勧めします。ブラック企業*は別ですが、どこの会社もだいたい同じようなものです。そうならば、まず今の会社で良い方向を探すのがまず最初にやることです。やりたい仕事がないのは、自分は何がやりたいのか、その会社に入ればどんな仕事があるのか、良く見極めなかったあなた自身の責任でもあります。

*ブラック企業:給料が極端に安い、残業が支払われない、極端な残業を強いられる、暴力的な管理体制などのある会社です。

2.他でどうしてもやりたいことがあるのか ?
他に行って、本当に何がやりたいのか確認してください。ただ、現状が嫌で、そこから逃げ出したいと思っている人がけっこういます。本当に会社との関係が、先の映画に出てくる夫婦関係のように、理不尽、不条理、奴隷的な状況なら、まず逃げだすこともありですが、そうでないなら他に行ってもまた同じことが起きる可能性が高いです。人間関係の問題なら、規模がある程度以上の会社なら、異動を申し出れば良いのです。ほとんどの会社は対応してくれるでしょう。

3.3年分家族を食べさせる貯えがキャッシュがあるか ?
会社の仕事は、好きだけでやっているわけではありません。生きるために働いている部分も大きいです。転職というリスクを取るなら、またの失職に備えて3年分の生活費くらいの貯えは必要だと思います。3年頑張れば、だいたいはなんとかなっていくでしょう。

4.家族のサポートがあるか ?
独身ならいいですが、家族のある人は、奥さんや子供からのサポートは必要です。何故自分が転職したいのか、こういう準備はしているから、みんなの生活は大丈夫と事前に話して、共有、協力してもらう体制を作っておきましょう。感情的に先に会社を辞めてしまい、事後報告だとその後の家族との関係でトラブルことが多いです。

江戸時代の夫婦縁切りの映画から、現代の会社との縁切りに話が飛んでしまいましたが、何でも縁結びよりも、縁切りが断然難しいものです。サロンパスだって、貼る時は気持ち良くても、はがす時は毛がついてきて痛いものです。でもただ我慢、忍耐の一生を送るだけでは、生きている価値がありません、新天地を求めて、勇気を持って行動することも大切です。

それでは、チュース

43.大企業幹部OBが転職する中小企業で活躍するには

私の年代で大企業で幹部社員をした人が定年を迎えています。今の60代は昔なら50ちょっとの年で元気いっぱい、自分の持っている知識、経験、スキルはきっと中小の会社なら役立つはずと思っています。昔なら大企業で部長をしたら定年になってもグループ会社の役員で60代半ば近くまでポストを用意してくれました。しかしもはやそういう時代ではありません。法律では65才まで会社は雇用の義務はありますが、その時は役職ははずされ、ほとんど同じ仕事をしても給料は大幅に減る、元部下が上司になり敬語を使わないといけない等々があり、おもしろいわけはなく、ほとんどの人は自発的に退職していきます。そして転職をします。でも新しい職を見つけるというより、おたくが望んでいるなら働いてやってもいいという上から目線の人もけっこういます。年令も高いので頭も固くなっておりその意識を変えるのはたいへんです。なにしろ大企業の幹部社員ですから、50才をすぎたら自分では書類を作ることもなく、コピーも取らず、アポイントも取らない。これはそういう環境の中で長く過ごしたので本人の責任ではありません。私が転職して社長をしばらくした時に、大企業で部長だった方4人に幹部社員として私の会社に来てもらいました。みなさん能力、経験も十分、意欲もありました。ヤル気も満々でその会社の社員に熱い指導をして頂きました。とても感謝しています。大きな会社から来た方ですから、問題の把握、原因、対応策も適確です。しかし受ける社員はその能力は不十分で、会社の組織、システムも残念ながら未熟です。そのなると元の○○会社ではという出羽の守になってしまうこともあり、また私の社長としての未熟さもあり、混乱してしまうこともありました。私が考える大企業幹部OBが転職して中小企業で活躍するのは

①前の経歴、肩書はオールクリアする

②その会社では新人としての立場を忘れず、部下と同じ視線で話す

③雑用も自分でやる

④組織、システムの未熟を改善するも自分の仕事と思う

⑤前の会社の話、自分の自慢話をしない

まず新しい会社に受け入れてもらわなければ何もできません。命令だけしていても誰も動きません。何も進みません。ということを肝に銘じておいていただきたいです。

先日ヘッドハンティング会社の知人から聞いた話です。ある大手金融会社の役員の方が60過ぎに転職をすることになり、会社から紹介された転職会社に行きました。担当のスタッフが元役員の方に、「何をしたいのですか? 何が得意ですか?」と丁寧に聞きました。

その役員の方は、「それを考えるのが、お前たちの仕事だろう」と恫喝したそうです。もちろんその知人は丁寧にお引き取り願ったそうです。このような方は転職されないほうが良いと思います。

それでは チュース