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426.「はまる」はどこの会社にもある、伝統的パワハラ、いじめである。

日大アメフト部の事件は、1ヶ月を経過するのに一向に収束の方向に向かっていません。監督と選手の理解の乖離から、いまは日大と世論の認識の乖離に発展し大きな社会問題になっています。先日のアメフト関東学生連盟の会見ででてきた「はまる」と言う言葉が、流行語になりつつあます。表向きは選手育成のための厳しい指導ですが、本質は監督の権力エゴ丸出しのいじめです。ほとんどの日大アメフト部被害経験者は地獄だったと告発しています。これは日本の旧態然の体育会では日大アメフト部ほどひどくはなくても同じ現象はあったし、今でもあるでしょう。しかし、特に昭和の時代は多くの会社で存在していて、しかもそれを実行した管理者は部下を厳しく指導し成長させると見なされ、かつ数字を上げるので会社からは高く評価され、どんどん出世していきました。下からは鬼、独裁者とみられますが、上からは高い評価でした。

私がサラリーマンをしていた頃の2番目の職場はまさにその典型でした。独裁的な課長は、部下に「お前たちの生殺与奪の権利は俺が持っている」「お前たちは交換可能な消耗部品にすぎない、嫌ならすぐにやめろ,代わりはいくらでもいる」と圧倒的な強い立場であることを示して部下に威嚇、恫喝していました。部下への悪意、敵意丸出しです。その職場では、毎週木曜日の夜6時から11時まで地獄の特訓のような課内打合せと称する課長から課員への叱責の会がありました。私は異動した時、まっ先に「はまる」の対象になり、毎回2時間ほど罵詈雑言を浴びせられ、叱責されていました。馬鹿、無能、不真面目、いい加減、ていたらく、平均値以下、馬の骨、の全人格否定の言葉は日常茶飯事でしたが、一番こたえたのは、員数外という存在価値がないという言葉を毎回言われ、会社にいる価値がないと毎週追い詰められかなり落ち込みメンタルに近い状態でした。叱責の理由を聞ける自由はありません。しかし当時は転職は容易でなく、人事部も社員を守ってくれる感じはありませんでした。評価の高い上司の味方でした。だから何を言われてもハイと言って我慢するしかありませんでした。上司もそれを見込んで追い込んできます。

私は1年くらいで解除され、10円玉くらいの円形脱毛症で終わりましたが、その「はまる」作業は次々と対象者を変え実行されていました。何人も病気になり入院する人も続出しましたが、それは継続されました。気の毒に思ってもとても同僚を助けることはできません。そんなことをしたら自分に矛先が向くので、恐くて何もできないのです。天は我を見捨てるのかという、心境でしたがそのとおりで、その課長は最速で出世していき会社No2まで上り詰め高い評価を受け続けました。その「はまる」作業を体験したものは、一部の出世した人たちを除いていまでもその上司を恨んでおり、会社にいる間は仕事上の関係はありますが、退職すればその上司とけっして会うことはありません。その上司の目的は部下育成ではなく単なる権力誇示だけのいじめでした。もちろん良い上司もたくさんいましたが、そうでないパワハラ上司はたくさんいました。それは私の勤めていた会社だけでなく、多くの会社にパワハラ上司はいました。

では、そうなった時どうすれば良いのか、それは下は逃げるしかないのです。上司は権力を持っていますから、ケンカしても部下はいいことないです。さらに陰湿ないじめに会います。当時は我慢して追い込まれるだけでしたが、今はパワハラ、いじめに対してのコンプライアンスの認識も会社は高くなり、大きな会社なら、すぐにその窓口に通報しましょう。信頼できる、話を聞いてくれる先輩、同僚に話しましょう。助けてくれる人は多いです。実は私はその後、同じ上司から2回目の「はまる」に会ったのですが、窮地を知った友人が早めに上司の上司に相談、通報してくれ、その人のおかげでその上司から脱出することができました。助けてくれたその二人は今でも恩人です。困ったら、追い込まれたら、我慢、辛抱せずに大声を上げましょう。その時は周囲はざわめきますが、そのくらいは覚悟しましょう。生き残るためでの遠慮は不要です。自分を助けるには、まず自分が声を上げないとだめです。人が助けてくれるのはその後です。理不尽、不条理なパワハラ、いじめは黙っていたらダメなのです。

それでは、チュース!!

423.日大アマフト部は上にモノが言えない悪しき日本組織風土の典型

連日、NHKニュースや、民法ワイドショーは日大アメフト選手の5月6日の関西学院大との定期戦での悪質タックルの一連のニュースがトップです。今週火曜日にはタックルをした選手が、独自に会見して監督、コーチの指示で悪質タックルを行ったと発表、その反論会見を翌水曜日に日大アメフトの監督、コーチが行い、選手に罪をなすりつけているようでした。今日は文春砲がさく裂、6日の試合後の内田監督の囲み取材で反則を自分が指示したと肯定する録音テープが公開され、抗争は激しさを増しています。被害を受けケガをした関西学院大の親は、被害届⇒刑事訴訟のステップを準備しています。

この事件は、硬直したタテ組織の中で、トップの言う事は絶対服従、質問も疑問も言えない組織風土から生まれています。日本特有のものです。さらに日大事件で醜いのは、指示した首謀と推定される監督は自分は指示していないと発言、監督の指示を間接的に伝えたと思われるコーチも「QBをつぶせ」とは言ったが、それは「激しく本気で当たれ」の意味であり、選手が誤解してプレーした結果起きた事件と言い逃れています。ほとんどその会見を見た人は、組織のトップが責任逃れして下に、下に責任転嫁しているように見えます。内田監督は入院、人の噂も75日でだんまりを決めれば、またもとの日大常任理事に戻ろうとする魂胆が見え見えです。この行く末は、日大に自浄能力はないでしょうから、莫大な国民の税金100億円の日大への私学補助の権限を持つ行政と、刑事告訴を受けた警察が真相の究明と厳正な処罰をしてくれることを信じたいです。

最近、日本で起きている不祥事は、上の指示は絶対で、意見、質問、モノは言えない、ただ服従するしかない閉鎖的な組織風土から起きています。政治家への忖度はそれ以上ですが、財務省の記録改ざん、森友問題での記録廃却、防衛庁の日誌廃却、大相撲の暴力問題、東芝のチャレンジによる粉飾決算、下の人は悪いことだと認識していますが、上からの指示には逆らえません。しかし実際に実行して不祥事になったり、外部に露見すると指示した上は、それは下が勝ってにやったことで、自分は知らない、関係ないで逃げ回り、下の担当レベルのしっぽ切りで終わらせます。関係者に自殺者が出ようと遺憾に思いますと人ごとのように言っておしまいにして自分たちだけが生き残ります。もちろんそこを我慢してうまく泳いで上に行く人もいますが、運悪く責任を取らされる人の良い人もたくさんいます。組織に勤める、所属する人は、たてまえは理解しても、理不尽、不条理が組織、会社、世の中ではあるとの覚悟が必要です。責任を取らされた人は、必ずその上司、組織、会社は嫌いになりますが、上や組織は、職員、社員は、交換可能な消耗品だと明言するところも多くそんなことは全く気にしません。今回の、悪質タックルをした選手も責任を取らされ、日大アメフト部の監督、コーチが嫌いになり、アメフトも辞め、日大も退学するでしょう。そんな組織でこれからの学生生活を送りたくはないでしょう。

このようなブラックな組織は共通の特長があります。①自分の組織が大きく、安定して環境や周囲に合わせる必要がなく、自分たちだけの論理ですべてを決められる。そのほうが外との交渉をしなくていいので楽なのです。②だから危機感はない。親方日の丸的 ③そこの職員、社員は、外で働く、活動する自由はないか、外に行くと待遇、処遇が格段に落ちるので、不条理でもそこで我慢するしかない。④絶対的な神、天皇的な独裁者が存在し、下からの意見は聞かず、周りにイエスマンをそろえて裸の王様になっている。⑤そしてその風土は組織のトップが作っています。伝統として引き継がれている組織もあります。

もちろん、絶対的服従に耐えられず、理不尽、不条理、トップ・上司の裏切りに会って、組織、トップを信用、信頼できなくなった人たちは辞めていきます。それは自然でしょう、そんなとところで我慢して働く必要はありません。私自身もそれに近い形で元の会社を辞めました。その時はたいへんでしたが、今は良かったと思っています。勇気を出して悪質タックルの事実を告白した日大選手、しばらくたいへんですが、きっと未来は明るいと思います。世の中そんなに悪い人たちばかりでありません。良いホワイトなところも最近はたくさんあります。今はそういうところに若者は集まります。チャンスと思ってください。

それでは、チュース!!