タグ別アーカイブ: 人の集中と選択

373.出会いたくなかった人もいる。

成功した人、賢者の話を聞いていますと、必ず言うのは、私は人との出会いに恵まれた。その支え、助けを受けて運よく成功し運命を満喫していると謙虚に言われています。確かにそうです。いくら能力があっても人とのめぐり会い、機会に恵まれない人は、才能を開花させることなく終わっていきます。そういう人もたくさん見てきました。まさに運です。人生を決めるのは運ですから、自分には運がついていると信じて生きて行きましょう。

ところで、今日は、良い人とのめぐり会いではなく、できれば会いたくなかった、あの人にさえ会わなければという話です。私には天敵と思える人がいました。私の人生はその人に散々苦しめられました。一言で言えば、彼(元上司)は私のことが嫌いなのです。これは相性です。工場のエンジニアで仕事を始めた私は、どうもその仕事が向かずに営業職を希望しました。そこで私を拾ってくれたのがその人でしたが、異動して最初に言われた言葉が「お前は員数外(定員外)だから、俺のところに入れてやった。文句言わずに言われた通りに働け」という驚きの一言でした。でも営業職に変われたうれしさと、実績を上げれば評価もあがるという期待もあり、まじめに働き成果も出しているつもりでいました。しかし私へのいじめはいっこうに変わらず、激しさを増していきました。

何年かしてあるその課の二つあるグループのひとつのリーダーをしている時です。その事業部ではその上司がリーダーになって当時はやりのTQC活動を実施していました。私もある小集団のリーダーをそれなりにはやっていました。ある昼休み、同期で仲間であるもうひとつのグループリーダーと用を足している時、その仲間が「このくそ忙しい時に、TQCなんかやってられないよなあ、あの課長の手柄作りだけなんだから、馬鹿馬鹿しい」と言ったので私は「そうだな」と相槌を打ちました。奥の大の扉がひとつ閉まっていたのが気になりました。案の定そこにはその上司が入っていました。その直後なぜか相槌を打った私だけが呼び出され上司に烈火の中で散々糾弾されました。実際に発言した私の仲間は何も言われません。つまり私を怒りたかったのです。嫌われていたのです。またその課では、半期に一度、課長が部下を連れて全国営業所を回り予算について会議を行うのですが、その課長のお気に入りの女子スタッフがいまして、彼女を連れた出張打合せは毎回金曜日に行い次の土曜日は、そこの営業所近くの観光地を一緒に巡ってくるのが定例になっていました。課員全員知っていましたが、別に誰も気に留める風はありませんでした。その女子スタッフはその噂を気にしたのか「私と課長が営業所まわりで、温泉旅行に行っているという噂がたってます。だから私はもう出張同行しません」と課長に言いました。私はまた即刻呼ばれて、課長から「そんな噂がたつのは、おまえの管理が甘いからだと例によって感情的に叱責されました」叱責はもう慣れっこになって気にしていませんでしたが、さすがに無実の罪を着せられ頭にきて言い返しました。「それはたいへん課長にとって失礼なことですね。すみませんでした。これから課員全員を呼んで、徹底的に誰が言ったのか調べて報告します」私は事を大きくしたかったのですが、さすがにその課長も気づいてそれはしなくて良いと言ってきました。これはほんの一部、こんなことは日常茶飯事で、理不尽、不条理な言いがかりをつけられてしましたが、さすがにある時にこちらもブチ切れ小さな事件になりましたが、その上司の上の役員の計らいで、私は他部署に異動でき、海外赴任もしました。

これで彼とは離れて一件落着だったのですが、私がドイツに赴任して半年後に、なんと関連する仕事の相手先の社長で英国に来てしまったのです。本当に私は自分の不運を嘆きました。また元の関係に戻ってバチバチが続きました。事実に基づく論争や仕事では勝てるのですが、それが返って恨みを買い、いろいろなことで意地悪され、私についての事実でない悪い噂を意図的に周囲、トップに流していました。彼は私をつぶしてやると周囲に公言もしていました。やり手の彼は代表取締役にもなり、ほぼトップに近いところまで昇進し、私のその会社での運ももはやこれまでと思い退職しました。私の会社での人生曲線を書くと、彼が近くにいた時が最悪で離れると良好になります。彼は真の天敵でした。

人生には、あの人に会ったおかげで自分は幸せになったということが多々あります。それは仕事でも友人でも、それから恋愛、結婚でも同じです。しかしその逆にあの人に会ったために、自分の人生は不幸になった、暗くなった、めちゃめちゃにされたという人も大勢います。後者はあまりきれいではないので、人もあまり口にしません。しかし私は人生を上手に生きるのは、そういう人を感じたら(これは理屈ではなく直感です)そこから逃げることです、つきあわないことです、離れることです。天敵と思える彼、彼女との関係が好転することは99%ないです。

人生で大切なことは、誰とつきあうかと同じくらい、誰とつき合わないかが、とても大切です。そのほうが大切かもしれません。嫌な人と無理につきあっていると必ず自分に悪い影響がでてきます。ビジネス戦略だけでなく、実はつきあう人に対しての選択と集中が一番重要なのです。

それでは、チュース!!

(先日、あるブログ読者から、まじめな事を書いているのに、最後にチュースなんて言ってどうしてふざけるのですか?というお叱りをうけました。チュースは、ドイツ語の若者言葉で、別れる時に、アウフビダーゼーエンの代わりに じゃあ、また、みたいに軽く言う挨拶です。ふざけているわけではありません。念の為)