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258.ボスの行動特性 とんでもない上司とのつきあい方 その1

私はサラリーマンを28年、そのあと2社で計5年くらい雇われ社長をしたあと独立し、7年になります。その間に自分の上司、周囲の上司、マネジメントの時おつきあい頂いたビジネスマン、またコンサル、研修をしていく中での、多くの経営者、役員、管理職を見てきました。実にすばらしい方、尊敬できる方もたくさんいましたが、その逆の方も大勢いました。特にサラリーマン時代にはそういう上司によく出会いました。

時々あなたみたいな性格でよくサラリーマンが長くやれたねとも言われます。しかし私は外見はそうは見えないようですが、サラリーマン時代は本当によく耐えました。私の不条理、理不尽な経験はかなり極端だったかもしれませんが、会社、事業部の風土もあり上司には絶対服従でした。しかし言うことを素直に聞いていると上司はどんどん際限なく増長してきます。とことんまでいきます。勘ちがいして部下を虫けらのように扱います。できない山ほどの仕事を短納期で与え、できなかった理由を針でちくちく攻め立てます。上司は部下の会社での生殺与奪の権利を握っていると豪語しますし、自分も他の仕事で同じ給料で働ける自信はありませんから時間が経つのを待っておとなしくしているしかありません。

そんな私もある時、上司のあまりのひどい仕打ちに、自分から切れました。上司も報復でキレました。そこでひるまず、動じず、開き直ると、相手の態度が突然変わりました。そこが私の人生の大きな転機でした。希望の未来は開けました。もちろんケンカした相手との関係はその後もずっと悪いです。それは覚悟しないといけません。しかし忍耐の限界の前に自分がきれることは、大切な安全装置、そうしないと病気になります。うつになって自殺するかもしれません。病気になっても、自殺しても会社は逃げますし、面倒みてくれるわけはないのです。最後のところでは、絶対に戦う姿勢と行動する覚悟は必須です。

困った時ひとつ上の上司にいくことも考えられますが、私の経験ではその上の上司が、自分か、自分の上司のどっちを取るかはわかりません。かなりのリスクです。会社は直訴を嫌います。上の上の上司は自分を助けると、ずっと恩を着せてくることもあります。それもけっこう面倒くさいです。

基本的に人の良い、善人は会社では上にいけないことが多いです。わなにかけられたり、他人の責任を負わされたり、足元をすぐにすくわれてしまいます。ようするに人を信じやすいので脇が甘いということになってしまうのです。しかしそのような善人は会社での評価は良くないかもしれませんが、人間としての評価は高得点です。価値ある人間です。そこで満足すればいいのです。

人を踏み台にしたり、蹴落としても、何がなんでも偉くなって、自分の思いとおりの世界を作ろうという、かなりの悪でないと出世できないこともあるのです。悪は人のことは信用せず、猜疑心が強く、私利私欲になりがちです。そのためには、マキャべリストにもなります。上司に入る評判以外は気にしません。組織を自分に都合の良いように、表の大義名分の名(会社のため、国のため)のもとに、私利私欲で人をコントロールしたがる人もいるのです。中国の歴史書、十八史略、史記、三国志に出てくる登場人物と同じです。ボスの行動パターンは昔も今もそうは変わっていません。先の戦争時の軍隊の行動もそうだったでしょう。地位、職位があるだけで世の中には、尊敬したり、偉いと思う人はたくさんいますが、本当の人間の中味、本質的なところは地位、職位だけではわかりません。もちろん両方が備わっている賢人もたくさんおられますが。

ちょっと戻りまして
きょうの教訓:組織権力を使って部下を物理的、精神的に追い込んでくる上司への対応

どうしても我慢できない上司に追い込まれたら、覚悟を決めて自分からきれること。相手もきれたら、キレ返せば良い。もしくは、逃げて誰か他の人に助けを求めること。そうすれば道は開ける。けっして自分が悪いと思って自分だけのタコつぼに入らないこと。一時的に周囲の評判が落ちても気にすることはありません。必ず助けてくれる人はいます。捨てる神あれば、拾う神ありです。命あってのことです。少し引いて会社は自分の生計を助けるための手段にすぎないと考えることも大切です。

これからもこのシリーズを私の体験、経験からより嫌な、きらいなタイプの順に時々書いて行きます。

それでは、チュース!!

224.「家族はつらいよ」から、サラリーマンの悩み

久しぶりに映画を見ました。山田洋二監督「家族はつらいよ」、「男はつらいよ」を、現代風に進化した、家族に起りそうな深刻な悩みを喜劇にしていました。熟年夫婦の妻から、離婚を告げられる夫の動揺、それにひっかき廻される、子供夫婦、最後はハッピーエンドに終わる寅さんパターンですから安心して見れる幸せになれる映画です。

ストーリのメインからは離れるのですが、西村雅彦演じる長男夫婦がサラリーマンの悩みついて、夫婦の言い合いの中で語った言葉が、ぐさっときました。山田洋二さんはサラリーマンの経験は少ないと思いますが、3つの悩みを際立たせていました。どんなものかと言いますと

1.うるさい上司とどう折り合いをつけるか、うまく対応するか。
サラリーマンの悩みの8割は、私はこれだと思います。これは、上司の野心の程、人間性、自分との相性で決まってしまいます。自分ではコントロールできない部分です。アドラー心理学では、「人間の問題のすべては人間関係だ」と、言いきっています。会社の問題のほとんどは、上司との関係です。会社の上司との関係が厄介なのは、嫌だと言っても逃げられないことです。生活がかかっていますから、そこに留まるしかないのです。嫌だからと言って逃げ回っていれば、×がつき続きますから、サラリーマンとしては評価されず、脱落していくしかないのです。もちろん映画の中では、その対策までは出てきていません。

2.無駄な会議にたくさん出なければならない。
サラリーマンが忙しい原因の多くは、朝から晩までの会議、会議でしょう。大勢の人が出席しますが、発言する人、発言することはほとんどなく、根回しがよくされているので、議論することもなく、ただ議事進行につき合わなければなりません。会議の目的は、発言することではなく、参加することです。昔のオリンピックの憲章のような感じです。でもみんなで、決めた総意であるというステップが必要なので、数多い、長い会議が減ることはありません。

3.使われない大量の無駄な資料作成に時間がかかる
資料作成に、膨大なエネルギーと時間は費やされるわりには、その資料は有効に使われていません。資料は定期的な月報のようなものもありますが、上司がなんかの時のために、たとえば会議で役員から質問を受けた時にきちんと説明できるようにするための、保身的な資料もたくさんあります。ですから、資料を出してもどう使われたかの説明、フィードバックを受けることはありません。

この3つに使っている物理的、精神的エネルギーと時間を、より創造的に、建設的に、価値の高いものに使えたら、もっと業績はあがるし、個々の仕事も楽しくなるのと思いますが、長い間、日本の会社は、変わってはいません。

ただしこの悩みは、ラインの部長以上にはありません。担当部長以下、課長、一般のサラリーマンのものです。ライン部長になれば、上は役員ですから、自分を見てくれる人は限られますし、その対応の仕方もわかります。ラインの部長は、嫌いな会議、出たくない会議は出ませんし、資料作成など絶対にしません。そうしますと、サラリーマンの悩みは、ほとんど中間管理職から下の悩みということになるのでしょうか。ビジネスマンとして何か大きな仕事ができるのは、ラインの部長以上ですから、そこに行かないとだめです。そこに行き着くまでは、その体制に文句を言わずに、ルールに従いうまくやることが大事なのかもしれません。自分でも保守的、保身的な結論になって嫌なのですが、それが現実のような気がします。

それでは、チュース