タグ別アーカイブ: モチベーション

498.給与、休み、処遇以外のモチベーション

最近、どこの会社も若い人を中心に離職者が多発し、その原因は、給与と休みと処遇と判断、新たな補充人員のリクルートにやっきになっています。まさにいたちごっこですが転職会社は大繁盛です。確かに生活を維持するための経済的基盤、プライベートを充実させるための休日、休暇の多さ、社会的価値承認の証である、役職は大切です。その充実は必須でブラックはいけません。しかしそれだけがモチベーションでしょうか。少しきれいごとすぎますが、次のような話を実際に聞きました。

老人介護施設、病院の給食サービスの会社の仕事は過酷です、朝食は朝の3時からの出勤で人手不足は深刻です。しかしそこに携わる人たちの使命感、社会貢献意識はとても強く、震災で仮設住宅に住む従業員は家族の食事も十分でない中、施設の人に食事を確実に維持するため休まず通いつづけ深く感謝されるのだそうです。その施設で死期の迫った人に最後の食事を美味しく食べてもらうため特別に心を込めて準備するそうです。高速道路の維持、メンテの会社の人は震災で高速道路ごと崩れてしまった状態を一致団結の徹夜修復作業で3日で修復、物流、被災地援助の車両が通ることができるようになれ、被災地住民、自治体、支援者からたいへん感謝されました。このできごとは海外メディアにも取り上げられ、日本の技術力、団結力、集中力、社会貢献精神は高く評価されました。

九州の電力会社の電気工事を受け持つ会社は、台風が来ると、上陸前に会社で電気復旧のためのコンボイ軍団を結成、電気が止まった地域にいち早く救援に向かい、街の入り口で住民たちから拍手で迎えられ、電気が通ると歓声があがり、笑顔と拍手と涙で見送られるのだそうです。この会社はその時がチームとしてのモチベーションが最高に盛り上がり、しばらくチーム内はその余韻にひたり良い関係が続くそうです。そこのマネジャーは心の中で時々台風が来るのを待っているそうです。

人間モチベーションについては、たくさんの説、書物、セミナーがあり、何が本当か、まあ全部人によってはマッチしているのだと思います。ただ共通していることに、人々から感謝される仕事は、個人的物理的対価以外に、確実に人をヤル気にさせることは事実です。

医療、福祉関係、教育、消防、救急、警察などの緊急時の対応サービス、公共機関などもそうでしょう。社会的使命、社会貢献に直結しているような仕事です。もともとそういう意識が強い、人の役に立ちたいという想いの強い人たちが目指す仕事です。お金、報酬はもちろん大切ですが、人の役に立つ、感謝されるというのも大きなモチベーションになります。心からのありがとうを言ってもらえることです。私の仕事、コンサル、研修講師もうまくいって効果が出た時、行動が変わった時は「ありがとう」と言ってもらえます。まあ人の役に立つ、感謝される良い仕事だと思っています。あなたの仕事はどうですか?

それでは、チュース!!

 

355.犬の達成感と人間の達成感

先日テレビで災害救助犬のモチベーション維持の方法が紹介されていました。実際の災害救助の機会はめったにないので、訓練中、人間の救助員が瓦礫の中にわざと隠れて、救助犬に見つけさせて、見つけるとハグしてオ―バーに褒めると犬は喜んでその仕事が続けられるそうです。同じことが空港で働く犬にも適用されています。麻薬捜査犬、植物・果物捜査犬です。彼らもバゲッジクレームのベルトコンベアに中に、わざと麻薬や植物・果物が入った荷物やボックスを入れておき、見つけたらめいっぱい褒めてあげるのです。リアルな事件はそんなにはないのです。犬の達成感を時々味あわせることが犬の仕事のモチベーション維持の秘訣なのです。

でもこれは犬だけの話でしょうか。人間も同じ動物ですから同じ性質も持っていると思います。もちろん人間は、仕事は生活を維持するためのお金を得るところであり、地位、ポジションが上がれば周囲の目を変わってきますから、達成感だけがモチベーションではないですが、達成感も大きな仕事のモチベーション維持の要素です。私は研修で、受講者の方にどんな時に仕事が良かったなと思いますか、モチベーションを感じますかと質問すると、一番に来るのが達成感です。売上目標、利益目標が達成できた時、予算の範囲で計画が実行できた時、生産なら歩留まり、品質目標を達成できた時に、うれしく、やりがいを感じ、やっていて良かったと思います。また、お客さんや、関係者からありがとうと感謝された時うれしく感じます。これも自分がしたことへの良い評価の証明でやはり達成感だと思います。仕事でなくても、山登り、マラソン、スポーツ、音楽、どんな趣味でも、やっていてやりきった時、うまくなった時は達成感が必ずあります。しかしそれは、自分が少し頑張れば届くことのできる適当な目標を作り続けられた時です。簡単すぎても難しくても目標はだめなのです。先の犬の訓練でもやり続ける気力が維持できるほどよいタイミングでダミーを入れて、達成感を感じさせ、ほめてあげるのです。自分のモチベーションを維持でき続けられる人は、その目標設定の塩梅がうまいのです。

話変わりますが、コーチングの最初の時に、未完了の完了というのがあります。やろうと思って着手できていないもの、止めようと思って止められていないもの、これをリストアップして、1週間以内にどれくらいできるかトライするのです。1週間後にコーチに報告します。そうするとかなりのことが、完了しているのです。その達成感は人を気持ち良くさせて、また次の行動に駆り立てます。そう達成感は、人のヤル気維持、気持ち良くさせ、また次の行動を起こしていくのです。いまのあなたに達成感が適度に、良い頻度で感じられるものはありますか。なければ作ってみませんか。毎日の行動が楽しくなります。

それでは、チュース

339.That job did not inspire me という判断

この言葉、先日会った友人の英国人が長く勤めた会社を定年でやめたあと、能力が十分あって、周囲からのオファーがいくつもあったのに、どうして誘いを受けなかったのという私の疑問への答えでした。inspire という単語、元気にする、鼓舞する、ヤル気になるという意味ですが、ほうそういうことを彼は大事にするのかと改めて感心しました。日本人なら私も含めて、60才過ぎて再就職の誘いがあって、待遇がまあまあで、自分の経験が活かせるなら、65才のフル年金が出るまで、そこで働こうかと思うんですが、彼はあくまで自分の心に正直な判断をしたのです。あっぱれだと思いました。

欧州に10年住んで仕事をしてみてわかったのは、彼らの会社勤続年数は平均4~5年、自分の専門、好きなで会社に採用されるのですが、会社や仕事と相性が合わなかったり、次へのステップアップでどんどん辞めていきます。多くの日本の会社であった(ある)ように、仕事は与えられるものであって、選択できるものではない、与えられた仕事をおもしろく変えるのが社員の役割という考えはありません。欧米には転職を支える仕組みが社会にできあがっているので、生涯で普通数社以上を経験します。もちろん入社から定年までという人もいますが、それはまれです。会社側も新しいビジネスにどんどんチャレンジするので、その新規ビジネスにあった人を積極的に採用します。ですから、失業率は7%くらいあったほうがいいといわれています。日本のように限りなくゼロに近づけるような施策は政府も取りません。転職はあたりまえという社会通念です。

実は私も日本人としては多い3社を経験して起業しました。自分が会社を辞めた真の理由は、大きく見ればThat job did not inspire me any more というのは共通でした。まあネガティブに言えばその会社で働き続けるヤル気が失せたということだったと思います。そこに行きついた理由は違いましたが、そういうことです。最初の会社で外部コンサルを使った研修に参加した時、その講師が、「君はなぜ外資に行かないの?日本の会社の社内習慣、ルールに適応できないでしょう」と失礼なことを言われてむっとしたことがありました。しかし外部からはそのように見えていたのだなと今更ながら思いました。残念ながら外資には行きませんでしたが若い時に一度チャレンジしておけば良かったと少しだけ後悔しています。

きょうの大事なことは、今の仕事で自分をヤル気にさせてくれているのは何かと意識することです。できれば、給与、処遇以外に自分の価値観に合致したモチベーションしてくれる何かがあるといいです。私の場合、研修講師の仕事では、クライアントの会社、参加者に何か変化を起こせるのではいう期待と、エージェントの若い人たちと一緒に真剣にクライアントのことを考えている時は楽しいです。自分の経験、知識、ノウハウが関係者に役立っているという感じを持てることがモチベーションです。みなさんは何ですか?
それでは、チュース!!