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592.受ける側がありがたいティーチング

マネジメント育成研修をしていると、ティーチング、コーチング、権限委譲が定番です。少し誤解されているのは、これらは同時並行ではなく、受けてのレベルによって適正なものが変わるということです。仕事なら入社から5年くらいは、ティーチングで基礎を教え、5年から10年くらいは、自分考えさせて伴走するコーチング、10年以上は基礎的仕事ができるという前提で、権限委譲(エンパワーメント)で上司の仕事を引き渡していきます。その段階ごとにステップを追って確実に進めることが大事です。

きょうは、仕事の話ではなく、私が最近始めた、社交ダンスとドラムの先生が入門者の私へのティーチングで感じたことです。ティーチングは先生と生徒の関係ですから、先生の持っている技術、スキルを受けての生徒に早く、確実に生徒ができるようになるまで指導、フォローしていくことです。複数の先生から指導を受けると生徒にとって良い先生と悪い先生がかなり明確になります。人間同士の相性もありますが、それはひとまずおいといて、ティーチングの良い悪いの話です。

悪い先生の例からいきますと、ある社交ダンスの先生は、プロですから技術、スキルは持っていますが、最初にステップを見せてくれるとそれでおしまいです。あとは自分で教室提供の動画や先生を見てできるようになりなさい。どうすればそれができますかと聞くと、5年もやればできるよ、とか10000回もすれば自然に覚えるよ、レベルアップの壁はそうすれば越えられますかには、くぐればいいよとか、入門者から見ると何とも不親切で、乱暴、雑な先生ですぐにやめようかと思ってしまいます。ドラムの先生は、もちろんうまいのですが、自分のドラムの哲学、美学を持っていて、入門者だろうがなんだろうが、そこを目指して自分で鍛えていかなければならないと、こちらのわからない専門用語を多発して始めに暗く、重く言ってしまい、自分の理想と比べた否定からなので苦痛のレッスンになってしまうのです。

良い先生は、社交ダンスでは、見本を見せてくれたあとに、ダンスステップの具体的なやりかた、ポイントを入門者にもわかる言葉で段階を追って説明、実演してくれて、生徒にやらせて、できたところは、ほめて、できないところはできるように丁寧に教えてくれます。ドラムでは、とにかくドラムを好きになりましょうと、私の好きな曲をかけてたたかせてくれて、シンプルなできるスキルから、順番に丁寧に指導してくれます。ドラムは、両手、両足が別な動きをするので、頭の命令と手と足が同期せず最初は、ぐちゃぐちゃになります。でも良い先生は、それは誰でもそうなので、時間をかければ大丈夫と励まし、できるようになるとほめてくれ、入門者でも楽しくなります。

両者の違いは、習うものは違ってもおなじです。ティーチングの基本は、①見本をみせて、②そのやりかたのポイントをわかりやすく説明します、③生徒にさせてみせて、できているところはほめ、できていないところは、できるまで丁寧に生徒の立場に立って指導することです。それから、その生徒の力量、目指しているゴールを理解して、個々にあった指導をしていくことです。もちろんグループレッスンでは難しいですが、生徒の立場、目線まで先生は降りてこないといけません。自分の理想だけ言ってすませて、悪いのは生徒にしてしまうのは、先生が楽をしてます。目的は生徒が上達することです。おそらく、繁盛しているスクールや先生はこれが、わかっている人たちです。あるレベル以上のプロのレベルは先生には必要ですが、それと教えることは別物です。「名選手が必ず名コーチにはならない」またその逆もあるということです。そもそも趣味で初めている人は、プロを目指しているわけではないので、レッスン自身が楽しくなければすぐにやめてしまうのです。

それでは、チュース!!