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458.仕事を覚えた5~8年目の優秀社員が退職する理由

最近は入社3年以内に辞めてしまう新卒が、業種によっては3~5割と言われています。理由は、いわゆる、①ブラック企業で休暇取れない、残業代払われない、サービス残業もあたりまえ、パワハラがまかり通ってる。②上司、同僚との人間関係、パワハラ・いじめ、ほっておかれる、お局さんからいじめられる ③単純繰り返し作業で、自分成長感がない、キャリアにならない が理由のトップ3です。

しかし最近気になるのは、その時代は通過した5~8年目の仕事を覚えて、さあこれからリーダーになって欲しいという人材が優秀な順に辞めていくケースが増えているのです。それも突然きます。理由は他の会社が決まったからという理由が一番で、退職願いを受けた上司も自分の責任になるので、それ以上は何も聞かずにそのまま人事部に報告、人事部が理由を聞く前にさっさといなくなってしまうのです。本当にこのケースが増えています。その理由は新人が辞める理由ほど単純ではありません。

いくつかのケースを聞いてみると、本人は入社前に会社説明を受けて、その会社の将来性を信じて入社してきました。入社前の会社案内には素晴らしい夢が描かれており採用担当の人事スタッフも魅力的な若手を揃えています。しかし希望に満ちて入社して職場に配属されると、すぐにこれは違うなと感じますが、真面目な若手たちですから石の上にも3年で、とりあえずは与えられる大量の仕事で時間は埋まりますから我慢します。しかし30才前になってふと冷静に考えた時に果たしてこの会社で働いて自分の将来はあるかと考えます。まわりを見ても魅力的ないきいきした先輩、管理職は少なく、なんか疲れている人が多く、ああなりたいという先輩はいません。多くの会社は5年~10年後の中期計画はありますが、それは数字だけで、リアルにイメージできるビジョンはないところがほとんどです。役員室に飾ってある額に書かれたビジョンを見ても、意味不明で心は躍りません。最近の若手は学校の教育もあり自分のキャリアを明確に描いている人が多くいます。会社の言う通り一生懸命働いても裏切られることはなんとなくは知っています。

ですから、その頃に自分のキャリアプランと会社のビジョンが重ならないことに気づき始めるのです。自分自身の危機感を感じるのです。それはしばらく会社にいないとわからないことです。そのギャップを解決するために深く相談できる、先輩、上司もまわりにいません。ひとりで考えるしかないのです。そこで他社からの美味しい転職の話、自分のキャリアが活かせる、伸ばせる話があれば飛びついていくのです。もちろん転職したら事情が変わるリスクも承知の上です。とりあえず今の会社は嫌なのです。信用、信頼できない会社になってしまっているのです。

私は、これが仕事を覚えた中堅になる優秀な社員が辞めていく一番の理由だと思います。その背景にはそのような若手とキャリア、仕事について真剣に深く話せる職場の先輩、上司がいないこともあります。退職通知をされた上の方は、その兆候も察知せず、辞める理由もわからず、理由がわかると自分の責任にもなるので、そっと見過ごしていくのです。なかなか深刻な状況です。最近の若者はというのは常套語ですが、最近の上司、先輩はとも思っていしまいます。もっと部下、後輩との対話、会話を増やしてください。早めに気づけば対応は取れます。そこは若者も人間ですから論理だけでなく情でも動きます。

それでは、チュース!!