カテゴリー別アーカイブ: 研修・ワークショップ

508.フラットな厳しいフィードバックをされると楽しくなってくる。

日本人はフィードバックは苦手です。これは海外で仕事をすると。欧米人から日本人の欠点として必ず言われることです。特にネガティブなフィードバックはできません。欧米人から見ると、日本人は現地スタッフを表面的にはすごく褒めるけど、裏にまわると自分たちの悪口を言い合っている、と言葉はわからないのに真実は伝わってしまっています。これは、日本人同士でも同じです。研修で発表者に対してフィードバックしてください、と投げかけると、だいたいが、頑張ってます、よくやってます、努力してます、明るくていいです、積極的な姿勢がいいです、とあたりさわりのない毒にも薬にもならないフィードバックで終始します。自分の番になったら、何か言われるのが嫌だから発言をセーブしているのです。こちらからいくら率直に相手のことを思ってそのまま思ったことを言ってくださいとお願いしても変わりません。これは、暗黙のうちに相互不可侵条約をすぐに結んでしまう日本人の特性です。

しかし、ある研修でひとりの受講生が自分の悩みを自己開示して、みんなに率直にオープン私のために言ってくださいの一言で場面が変わりました。最初ストレートなフィードバックを躊躇していた参加者が、ひとりふたりと、本質的なところまで突っ込んだ話をしだすと場の空気が変わりました。ここは本音を言ってもいい、あとから文句を言われることはない、となって一気にみんながフィードバックし始めます。対象となった人とフィードバックした人だけの双方向でなく、参加者同士でも意見を言いあいます。そういう場ができれば、ファシリテーターとしての私の仕事はなくなります。あらぬ方向に議論が向かわないように注意していればいいだけです。フィードバックは自分の見えていないところ、思いこんでいるところを相手から指摘してもらう鏡のようなものです。フィードバックする方は、自分の見方が正しいか間違っているかではなく、私にはこう見える、私はこう思うで良いのです。もちろんその前提は相手と信頼関係がベースにあり、相手に対してよりよくしてあげたいという気持ちがあることです。最初に自己開示した受講生は、すっかりスッキリして表情も変わり明るくなりました。その後の発表者は、みんな参加者から率直なフォードバックをもらい、とても感激、感謝していました。ひとりの受講生の勇気ある自己開示が、メンバー全員に大きな良い変化を起こしました。

その受講生に感想を聞くと、最初は何か厳しいことを言われるのが怖かったけど、いざフィードバックされると、自分に気がつかない新発見がたくさんあり、うれしく楽しくなってきたと言っていました。一人で悶々と考えるより、早目に周りから意見もらったほうがいいですね、そのためには、まず自分が自己開示ですねとも言ってました。なんか吹っ切れた顔つきでこちらもうれしくなりました。問題は研修の場では、ファシリもいるし参加者がフィードバックはいいねという認識がありますが、いざ職場に戻れば環境は前のままです。はたして、素直なフィードバックできるかどうか、そこが研修の真価になります。

それでは、チュース!!

503.ノリの良い、充実した研修

先日のブログで荒れる研修で、なかなか効果がでないのは準備が十分でないからとの意見を言いました。しかし先日行った研修は、上司の送り出しメッセージ、事務局と研修エージェントの介入もほとんどないのに、実に中味の濃い充実した参加者も満足したものになりました。そのポイントは、参加者のレベル、意識の高さと、テーマがマッチしていたことです。カリキュラムも細かく作成しましたが、メインになるところだけで、細かいテーマはやりませんでした。

その研修は3日間の合宿形式で、あるメーカーの海外拠点長と日本のカウンターパートナーの階層で役員手前の少人数の上級マネジメント研修でした。私は進行係とファシリテーターの役割でした。メンバーは生え抜き、キャリア入社と経歴は異なりましたが、うまく融合していて私とだけでなく、参加者はすぐに本音ベースの双方向の議論ができました。テーマは、全社、各拠点で困っていること・心配なこと海外展開を行う上で障害になっていること、将来を見据えた全社、拠点の重要戦略、などで日々目の前の仕事からちょっと視野、視点をあげた本命のテーマで、最初からとにかく食いつきが良かったです。私も意見、テーマレクチャーしますが、メンバーの事実、経験に基づいた意見が四方から飛び出してきます。やはり研修が盛り上がり、充実するのは、個々の能力の高さ、経験・体験の豊富さ、責任感、意欲、問題意識だと当たり前ですが再認識しました。彼らレベルには何故研修が必要かなどの説明や、研修へ動機づけは不要です。そんなことはあたりまえでした。やはり研修はテーマ、ニーズ、個々の能力がポイントです。

そこでの発見は、参加者の各エリアは、距離もあり、顧客、業務内容も異なっているのに、問題は、人手不足、本社-拠点の連携が悪い、人が取れない、若くて優秀な人が辞めて行く、日本人駐在員に元気がない、会社のビジョンが一線まで浸透していない、など共通のものが多いことでした。海外展開が上手くいかないのも、海外駐在員のサポート、育成が不十分、共有したグローバル戦略がないなどは共通していました。拠点ごとに孤軍奮闘している彼らは課題が共有できれば一緒に考えたり、相互協力もできるし、本社に同じ要望も出せる、特に海外人財育成に関しては緊急の重大課題なので協力していこうということになりました。まさに研修の知識吸収、課題共有ではなくて、行動にまで進んでいました。

3日間もみっちり相互に深く話ができたので、彼らの信頼関係は増し、なんでも相談できる関係になりました。これが研修のテーマの知識吸収、他社事例を学ぶなどと同じくらい重要なことです。今後実際の仕事で良い変化が期待できます。研修の成果は、参加者の能力、意識レベル、テーマの必然性、参加者同士の場の信頼性によって決まります。あ、それと私の仕事、ファシリテーターも個々の能力を引き出し、相互にからませて行く意味では重要です。

それでは、チ

502.カスタムメイドのジャストフィットの研修はできるか?

私のゴルフのスコアが年々下降線をたどり、数はしているもののモチベーションがあがりません。近所の個人ゴルフレッスンは受けているものの昔から言われている、振り方が8の字、膝が動いている、フェースがオープンになっている、等々でそれはわかってるよです。そこで考えたテコ入れ策は、A案は結果にコミットメントするライザップに行って、筋力アップからフォームを再修正する。B案は私のフォーム、軌道を詳細診断してベストのゴルフクラブを購入する。両方ともけっこうの投資になりますが、ゴルフは大事な趣味のひとつですから、残りの人生をより楽しむためにはそれは覚悟しました。なにか自分にとってB案の方が楽そうなので、まずはそちらを選択しました。

先日ある大きなゴルフショップのクラブ診断を予約して、最新の設備で診断を受けました。自分が使っているクラブを持参して、ドライバー、7番アイアン、パターを5球づつ打つとすぐに結果がでます。ドライバーは重くて硬いのでインパクトで開いてスライスする、10年以上前に買ったのでその時は体力がありました。アイアンはライ角度(クラブの底がきちんと打つ時に地面に水平になっていればOK)が自分にマッチしてないので、根本(ヒール)が浮いてしまい、先(トウ)で打っている。だから時々右へのミスショットやスライスがでる。パターは引いた時に1.9度オープン、インパクトの時は1.1度の戻してきているが、そのあと内側にフォローしている。だからややカット気味にスライスにボールがでる。画像と各種データを見せながら詳細分析してくれます。

そこで営業の殺し文句がありました。住永さんのスイングは40年もやっているので毎回安定していて再現性は高くばらつきはありません。ただクラブが合っていないのです。だからクラブをあなたのスイングに合わせにいきますと言いました。もちろんセールスマニュアルどおりで、ふむふむとわかった顔はしましたが信用していません。しかし、そのあと推薦されたクラブで同じスイングで打つと、5球ともバラツキ少なく、いつも出るスライスも許容範囲でほぼまっすぐ、ドライバーは平均で28ヤード、7番アイアンも12ヤード飛距離が伸びました。こうなると、騙されたと思っても買ってみようかという気になります。もちろんそのクラブ価格はは私の当初の予算より高いのですが、支払えるギリギリの価格です。ここはゴルフの話ではなくその営業の客を見切るプロでもあります。

アイアンは私のライ角度に合わせた特注品になるので4週間かかります。ゴルフ量販店はいまや一般品は試打したあとでネットで安く購入されるので、生き残りとしてお客にジャストフィットしたカスタムメイドの特注品を提供するか、ネットで買えない特別品を売らないとビジネスがしぼんで行きます。高い買い物ですが、もし私のスコアに変化がでれば価値はあります。少なくとも今までなかった、ゴルフをやりたいというモチベーションは戻ってきました。営業によれば1年で5打は縮まるというのですがそれはわかりません。

さて、自分の研修に戻りますが、現状研修内容はクライアントさんの希望を聞き、受講生のレベル、意欲を聞いた上で決めますが、かなりざくっとしたもので作って実行して行きます。もし、短時間で受講生の特徴、レベル、意欲、期待するもの、また会社の組織風土、傾向などが正確にわかったら、より価値のある、効果のでる、行動に変化がでる研修になるのではと、ゴルフショップで思ってしまいました。今後は研修実行の前に、会社、受講生ごとに何をしたら一番いいのか、そこを少し深堀していきたいと思います。それが研修の価値を高めると思います。

それでは、チュース!!

501.荒れる研修はどうして起きるのか

研修をしていますと、あえて分けると2つのグループに分類されます。ひとつは非常に参加者の意識が高く、研修へ期待を持って臨み、講義内容についても質問がたくさん出て、グループ討議も相互に活発に自分の意見を言い、また相手の意見も聞き、そこから新たな考えを紡ぎだし、最後の感想でも気づきが多く、研修の学びから自分の行動を変えようというグループです。もうひとつは、義務での参加です、最初からできれば出たくなかった、早く終わって欲しいという雰囲気満載です。研修への期待はありません。講義内容についての質問は皆無、グループ討議も討議しなくても始めから決まっているような内容をすぐに書きます。当然、議論、会話は少なくお葬式のようなちんまりかつ殺伐とした荒れた雰囲気です。最後の感想、アンケートも別になし、得るものはなかったと書かれてしまいます。もし20人いて後者の意識の人が1~3人なら問題ないのですが、半分近くになってくると必ず荒れます。

その違いは①年令です。・30~40代前半までは、自分の能力を高めたい、出世したいという上昇志向、会社に何らかの貢献をしたいという気持ちが強いですが、・50代になると、自分の役職に満足、自分の先も見えてしまい、何事もなく定年を迎えられればいい、ウイニングランに入ってしまい、いまさら研修なんてなんの意味が自分にあるのと思っています。②・年令による階層別の定型的な知識吸収型か、・自分、組織の変革、将来の戦略を考えるアクティブで行動に繋がるものかです。③・研修の意味、目的が不明確になっており、毎年やっているからやっているのマンネリで続けていて参加者に特別の期待は会社も参加者もないか、・研修の意味、目的は明確であり、その研修が行動に変わることを会社も個人も期待している。④・研修中の態度、討議内容、事前、事後レポートにアセスメントがはいるか、・もしくは放置の状態。⑤・研修を送りだす上司から、事前に目的説明、期待もなく、事後の面談、研修内容もないか、・送りだす上司はきちんと、それらを熱心に行っている。⑥研修の冒頭に組織、会社から何の言葉もないか、・会社の役員クラス以上から受講者に直接、自分の言葉で目的、期待が述べられる。終了時点で受講者の結果の報告、宣言などに上が立ち合って、自らコメントする。⑦・研修事務局、研修エージェントが研修中、全く立ち会わない一部しかいないか、・研修中事務局、研修エージェントは通して立ち会い不都合なことが起きた時は適確な対応を講師を含めてアクティブに行っている。

私は研修講師ですから、研修内容のテキスト、場の運営に責任があり、そこでベストを尽くすことを常に考え、行動、実践していますが、同じことをやっても成果に大きな差がでることも実感しています。研修前、中、後の準備、たてつけが重要です。受講者の送り出す側の意識が受講者の参画意識に大きく影響します。より良い成果を出す研修にはそこが大事です。会社は研修に大きなお金と時間、手間をかけているのですから。

最後に、年令が高くても、部長、役員の研修は、熱が入り真剣勝負の議論になります。別に送り出しの言葉はいりません。当人たちの意識レベルが高く、目的は十分にわかっているからです。

それでは、チュース!!

490.自分の差別化を考える その2

前号で自分の差別化を考えようと言いましたが、では私自身はどうなのかと振り返ってみました。大手会社から転職、雇われ社長を2つやってから、起業して10年、コンサル、研修講師、コーチ、メンターなどをしているわけですが、どうして仕事がもらえるのか、以前大手の経営大学院から声がかかった時、私は大学教授でもなく、MBAももっていないので、うちでは無理ですと言われました。そんなことは調べればすぐわかることなのにと、いらっときたのですが、先方からしてみたら受講生を集めるのに講師の肩書、キャリアは大事なことはよくわかります。

では、なぜ今仕事があるのか、それは大手メーカーでの海外を含む管理職の実務経験、中小企業でのマネジメント経験、それから10年のコンサル、講師、コーチ経験、つまり実務経験の多さだと言われますし、自分でも最近そう思います。50才まで大手企業にいて管理職をして、中小企業のマネジメントをした講師、コーチは稀なのでしょう。そこまでやったら普通は最後まで実業でマネジメントをして生涯を終えるでしょう。多くのコンサル・講師は、肩書、キャリアを取って30代からずっと講師をしていますから、理論、セオリーは優れていますが、実務はないので、その理論を実際に適用するとどうなり、うまくいかなかったときは、どう対応すれば別の話になってしまうのです。素晴らしい戦略は作れますが、その浸透、定着、実行は事業会社の責任で自分の役割ではなくなってしまうのです。たぶんその部分で実務経験、組織の不条理を熟知している私の出番があるのだと思います。

マネジメント組織変革研修では、一般的講義をしたあと実際に各人で変革課題シートを作成してもらい、実行コーチングをするのですが、そもそもなんでその課題を作ったのか、視点、視座が低すぎないのか、役割が小さすぎないか、書いてある課題がぼんやりしすぎて何をやるのか全然わからないと、厳しく迫ってしなうのです。ホントにその課題をヤル気があるのとも聞きます。ヤル気ないなら止めようよと言います。実行段階でのできない責任を他責にする人が多いのですが、自分にできることは何なのと詰め寄ります。そもそも仕事に対しても考え方、姿勢、他者とのかかわり方について甘い人が多いので、出てきた課題よりそれ以前、なんでその課題を作ったの、なんで実行しないのというそもそも論になってしまいます。最初は相手はむっとしたり、ケンカ別れになることもありますが、私の言った内容を納得した人は、そのあと劇的に変化、成長、というか本来の自分の力を出してくれるのが、たいへんですが、楽しい仕事です。

仕事での成功体験も大切ですが、私はもうひとつ、組織の中で干された経験、中小企業の社長でオーナーとの葛藤があったのも、人の気持ちが自然とわかる、どうしたら社員、管理職は仕事に集中できるのか、その気になるか、何が心にひっかかっていて、どうしたら取れるのかが具体的にわかるのは、理論だけでは解決できないところで、自分の強みになっています。しかしこれは最初からわかっていたわけではなく、仕事を真剣に進めていくうちに、クライアントさんからの評価でわかったことです。自分で考えるだけでなく、周囲に自分の強みを聞くことも有効です。きょうは私の強みの事例をあげさせて頂きました。

それでは、チュース‼

466.エースと4番と経営者は育成できない

野村監督が、野球でエースと4番は育成できない、と言われていました。それはエースとして天性の早くボールを投げられる才能、4番バッターとして遠くに飛ばす才能をもともと持っていなければならない。それは練習や育成できるものではないということです。さすが野村さんらしい、本質を見抜いた言葉です。

先日、同業の人たちとの話で経営者は育成できるかの議論になりました。同業ですから、マネジメント、リーダーシップ、戦略経営などのテーマで経営幹部へのセミナー、研修はよく行いますが、トップ経営者育成のセミナー、研修はしていません。経営幹部への研修はいわゆるMBA的な項目を、講義とケーススタディ、自社への置き換えなどでやっていけます。しかし経営者は、学んでなれるものではなく、もともとそういう資質を持った人が自分で開拓してなっていくものです。たとえばソフトバンクの孫さん、楽天の三木谷さん、古くは松下幸之助さん、本田宗一郎さん、稲盛和夫さんも、自分自身で自分を開拓し起業、大きなビジネスにしました。どこかで勉強したわけではありません。起業でなくても、大きな会社の経営者になる人は、もちろん経営のベースの勉強はしますが、社長になるのはそれでは不十分です。私がお会いした社長は必ず何か強いプラスのオーラを持っています。そして社長になるには、将来の時代を見通す眼力と、それをビジネスにする能力、その人について来る人が自然にできる、そして想いを実現する強い意志を持ったリーダーである必要があります。

これは、教えられるものではありません。しかし何か社長志望、起業家になる人にできることがあるとすれば、彼らに何かインスパイヤする刺激的、気づきを与えることのできる場ではないかと思います。異業種交流という名刺交換が主な目的になってしまい、自分の新規顧客を見つける場になってしまっているのではなく、もっとハードで刺激的な場が必要なのだと思います。もちろんオープンでフラット、自由な場ですが、それだけでは単なる交流会で終わってしまいます。講師、ファシリテーターには一流の起業家、経営者でないと人は集まらないでしょう。でもそんな熱い場ができれば、若い、ヤル気、能力の人たちがどんどん集まって何かを生み出すことになると思います。そんな夢を考えました。なんとか実現したいものです。

それでは、チュース!!

462.私の仕事は、もやもやの相手の困り事、悩みをバキュームすること

私の生業はコンサルタント、研修講師、コーチですが、最近なぜ私が仕事を頂けるか、得意なところがわかってきました。この手の仕事は、大学教授やブランド会社のコンサルタントが学位を持った知識、経験、著作などで知名度をあげ、受注していきます。言うならば知識をプロダクトアウトしていき、それを受講者が自分の会社に置き換えて考えるというプロセスで。私もそれなりの、学校、会社で勉強もしましたし、サラリーマンの経験、海外駐在、雇われ経営者もしてきましたが、それほどのキャリアがあるわけではありません。

では、なぜお仕事を頂けるのか? 私は仕事の中で、グループ討議や、個人コーチで会話、対話、ヒヤリングすることが多くあります。最初は嫌がっている人たちも、だんだんここは本音を言ってもいいのかなという気分になり、自分の感情が高まってきます。とにかく言いたいことはたくさんあるのに、自分を抑えて言わないようにしている人がほとんどのサラリーマンなのです。私の仕事は、本当の事実がでないと、意味のない分析、提案になってしまいます。真実を引き出すことが一番大事なのです。

本音をいう環境ができると次は、自分が本当は何を悩んでいるのか、何を困っているのか正確にはわからない、さらに何故それを悩んでいるのか、それらがどんな悪さをしているのかまでは考えが及ばないのが普通です。つまりモヤモヤ困り事、モヤモヤ悩み事、モヤモヤ心配事が、頭、心の中に充満しているのです。私は、話を進めて行くうちに、その人が、グループがぐっと入ってくる吐き出すキーワードがわかってきます。そこを突破口に話を進めると、出るわ、出るわの状態になっていき、だいたい予定時間をかなりオーバーします。

普通のコーチングでは、その人も想い、考えを吐き出してもらうとしますが、私の場合は一歩進んで、モヤモヤをDyson のように強引に吸引、バキュームしているようです。とよく受講者、コーチを受けた人から言われます。ですから、モヤモヤを吐き出した人は、みんなすっきりします。そのあとの問題解決、料理方法はなんとかなります。とにかく吐き出してもらう、すっきりして、こちらを信用してもらうことが第一なのです。それが私の仕事なのだと思います。まあクライアントという対象にマーケットインするのです。

しかし、この仕事はひとつ問題があります。吐き出したほうはスッキリするのですが、受けたほうは、相手の毒素が自分に注入されるようなものですから、あまり真面目に気持ちを入れ過ぎると自分がその毒素にやられて滅入ってきます。よくカウンセラーが患者に悩みを聞きすぎて自分が患者になってしまう現象と同じです。相手の話を真剣に聞いて、吐き出させることは重要ですが、それを自分に入れない、溜めこまないようにするスキルも同時に持たないとこの仕事は長続きしません。

それでは、チュース!!