カテゴリー別アーカイブ: 問題解決

563.問題解決より、課題創出が大事かもしれない。

私は、いろいろな問題解決のセミナー、コンサルをしていますが、その9割は問題解決のプロセスの演習と論理です。これはもちろん意味があります。しかしその場合は既に、問題、課題ができている場合がほとんどです。各種解決法の名前は違いますが、その課題のあるべき姿と現実から問題を定義する、問題の所在をロジックツリー、ミーシーで分解して、あたりをつける。その問題について、事実をたくさんあげて、なぜなぜ問答で真因を突き止める。その真因についての対応策をブレストでたくさんあげる。それを評価して、やる優先順位を決める。後は、実行アクションプランを作り、実行、検証を行う。もちろんプランには、納期と担当者を決める。ほかに加えるとしたら、決定分析として、対応策の評価項目を、詳細にきめる手法。問題をなぜなぜではなく、起きている場合と起きていない場合の境に焦点をあてる問題分析手法、実行時のリスク減少、リスク対応を詳細に決めておくリスク分析、問題の前提を疑ってみる真の問題発見、などなど巷にあふれています。いわゆる、問題解決、ロジカルシンキングの分野です。

しかしながら、これはセミナーでの話で、実務では自分、自組織の問題は明らかになっていません。実は本当に大事なことは、実務の中から良い問題を見つけることです。見つけるポイントは重要なこと、緊急なことの切り口です。その時に一番大事なことは、自分が状況の違和感を感じる感性があるかです。また部下にその感性をもたせることです。

問題とか、課題は、あるべき姿=理想がない人には、生まれてきません。このままでいいという人には、何も問題がありません。最近の人、若者、中堅、シニアに限らずこの感性を持たない人が増えています。だから、いくら問題解決の手法を学んで、習得しても実務では、問題創出ができないので、役に立たないのです。感性さえあれば、たくさん関心事、心配なこと、気になることが出てくれば、それを整理する方法はあります。

感性を育成する、研修はいまのところありません。自分の持った才能と、経験、体験からしか感性は生まれてきません。感性がない人は、いわゆる鈍い人です。いろいろな人にあったり、本を読んだり、セミナーに出たり、旅をしたりして、磨いていくしかないです。それでもない人は、感性の部分は他の人に任して、出てきた問題を筋道どおりに解決していく役割でもいいです。その時は、なぜその問題が大事なのか、意味、目的、意味を十分理解しないといけません。でも、キーパーソンは会社、組織の良い課題を見つけないといけません。しかし個人の大事な問題、課題は自分自身で見つけて、実行していかないといけません。メンタルになるほど考えすぎない程度にですが、自分で考えてください。

それでは、チュース!!

299.「すべての疲労は脳が原因」から学んだこと

多くの人にとって、大事なことは健康とある程度のお金です。もちろん健康がなければ、いくらお金があっても何もできませんから、やはり健康が第一です。少し話し変わりますがドイツ、イギリスに住んでみて日本との違いで驚いたことで、日本にあって欧州にないもの、それは栄養スタミナドリンクと かつらがないことでした。当時日本は過労死という言葉が流行っていて、疲れても、疲れても栄養ドリンク(ユンケル、リポビタン等)を飲んで死ぬまで24時間働いて過労死する人が出ていたのです。それは半分は揶揄されながら、しかし会社はその姿勢を称賛していました。現地のドイツ人同僚に、「なぜ栄養ドリンクないの?」と聞くと、彼らの答えは決まっていて、「疲れたら休むんだよ」、それ以上働くことはないということでした。確かにその通りなのですが、日本人にはそれは簡単に真似できません。疲れても頑張る姿を会社に見せることが大事なのです。

ちょっと前おきが長くなりましたが、きょうは疲労についてです。「すべての疲労は脳が原因」は大学の疲労専門のお医者さんが書いていて本屋さんで平積みになっているものです。

簡単にポイントを上げると、以下のことを科学的に証明してくれています。

・疲れているのは自律神経で、運動で疲れているのは筋肉ではなく多くは脳疲労であり、その脳疲労は、交感神経、副交感神経をスイッチする自律神経の疲弊である。

・「飽きる」「疲れる」「眠くなる」は疲労のサインで、休みなさいという体からの疲労のシグナルである。この状態がさらに続くと視野が狭くなり、周辺注意力がなくなる。だから車だと危険な運転状態になる。

・眼精疲労は、「自律神経を混乱させて、疲労をさせる行為はやめなさい」という自律神経中枢からのアラームである。これ以上目を使うなというサインである。

・人の集中力は、極限なら数秒、緊張感が伴うものなら1時間~1時間半しか持続しない。だから脳パフォーマンスを上げるには、飽きたらその作業はやめて別のことをすること。

・終業後のスポーツクラブ、土日の早朝ゴルフは、疲れているところにさらに負荷を自律神経に与えるのでさらに疲れが溜まってしまう。リラックスするのは気分的なものにすぎない。家に帰って休息するか、休みを十分にとってからゴルフに行かないと脳疲労は改善しない。疲れは取れない。

・栄養ドリンクを飲みすぎると疲れはむしろ溜まる。疲労が軽くなった気がするのは、成分のカフェインの覚醒作用とアルコールの気分高揚作用である。つまり錯覚である。

私は、飽きる、疲れる、眠くなるのは精神的なものであり怠け心が生んでいる、疲れても続けることが美しい。運動すれば、仕事の精神的疲れは取れるので疲れていてもどんどんやる。栄養ドリンクは特にユンケル信望者であり、仕事の時に飲むと疲れが取れる。と思っていました。どうもこれは科学的にみると疲れがどんどん溜まることをしていたようです。このところ慢性疲労感が続き、年のせいかと思っていましたが、どうも加齢だけでなく私の生活習慣がかなりの原因だったようです。

結論としては、「飽きる」「疲れる」「眠くなる」の疲労のサインを見逃さず、それが出たら、体を休めるしか真の解決策はないようです。ドイツの友人が言っていた、「疲れたら休むんだよ」は真理をついた言葉だったのです。私もこれからは、そうします。疲れているのに無理に頑張ると体がまいって病気になってしまうのです。私も過去3回、病気になって入院しましたが、その前兆の疲れを軽く見て見逃していました。みなさんも気をつけてください。

それでは、チュース!!

PS:最初に言った、欧州には、かつらがないのは、彼らはそんな周囲の目を全く気にしないことと、ボールドの頭も格好いいのです。欧州にはハゲは恥ずかしいという文化はありません。

194.トラブル隠ぺいは、より大きな事件につながる。

先日、地方出張の時に小さなトラブルに巻き込まれました。たいした話ではないのですが、そのことから思うことをちょっと書いてみます。
地方での移動にはよくレンタカーを使います。公共の交通機関だと待ち時間が多いからです。その日はホテルとセットになると割安なる大手のレンタカー会社を始めて使いました。借りる時がちょうど朝で利用客が集中する時間でしたので、混雑していて少し待つのはしょうがないと思っていました。まあ車種も違うし、順番が前後するのもありかなと思い待っていましたが、いっこうに名前を呼ばれません。とうとう誰も待つ客はいなくなり、事務所に訪ねると、私に割り当てた車を間違って他の客が乗っていってしまったとの説明です。あちこちでずいぶんレンタカーを使いましたが、それは初めてのことで、そんなことあるのかなと思いました。むっときましたが、まあ抑えていました。しかし、その事務所の担当の釈明を聞いているうちのだんだんと腹がたってきました。彼が言うには、
・新人の女の子が入ってきて、仕事を良く知らなかった。
・間違って乗っていった人は、常連さんなので、確認せずにキーを渡してしまった。
・同じ車種があるので、それをすぐに準備する。
当事者意識はまるでなく、すべて人ごとにしています。言葉では謝っていますが、全然誠意が感じられません。それでも、運転前にいらいらするのは危険だとも思い、その場はむっとしてもやり過ごそうとしました。

しかし、次の言葉で、最近あまり怒らない私もキレてしまいました。なんと、同じ車種なので、間違った人が書いた書類とドキュメントをそのまま持って行って欲しいと手渡されたのです。私が記入した申込書、個人情報はそのまま間違った人が持ったままにして、何もしようとはしません。担当の彼にして見れば、間違いを表に出さずに隠そうという魂胆が見え見えでした。

さすがに私も怒りを表に出して、こんなルーズでいい加減なレンタカー会社は初めてだとクレームをつけ、そもそも個人情報をなんと考えているのですか、強い調子で言ったところ、急に態度が変わりました。もちろん新しい書類を作りなおして、間違った書類はすぐに取り戻すと約束しました。トラブルとしては、些細なものなのですが、問題が起きてもその原因は、すべて周囲の人の責任にして、自分は何もやらない。またその問題自身を隠そうとする、その姿勢に憤りを感じ、1日不愉快でした。

車を返した時に、そこの店長が丁寧に謝罪されましたが、私は、何故そんな基本的なミスが起きてしまったのか、またどうして個人情報を軽く扱うのか、また問題がなかったようにしたのかを聞きました。そのことは真摯に受け止められて対策を取ると言って頂きました。

話を大きくし過ぎですが、実は大きなコンプラ問題が起きる根っこの原因もそこにあると思います。バブルの最後の頃に大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件が起きて、大和銀行消滅のきっかけになりました。簡単に事件の経緯をいいますと、大和銀行のニューヨーク支店に勤める証券取引責任者が、昭和59年から 平成7年の間無断かつ簿外で米国財務省証券の取引を行い、大和銀行に約11億ドル(1200億円)の損害を与えました。しかしより大きな問題になったのは、本取引により11億ドルの損失がでたことを、会社ぐるみで米当局に長年にわたって隠蔽したことでした。この事件で大和銀行は刑事訴追を受け3億5000万ドル(380億円)の罰金を米国で支払いました。またその後日本で、経営者に対する株主訴訟が長く続きました。大和銀行の損害金額よりも、それを経営者がグルになって隠そうとしたことが大問題になり、会社がなくなってしまったのです。

問題、トラブルは必ず起きます。大事なことは、どうしてその問題が起きたか、その原因を突き詰めて対策を取ること、人にだけ責任を負わしてはいけません。そして問題が起きたら、それを隠そうとしてはいけません。つらくて、血が出ますが、早めにオープンにしないと取り返しのつかないことになってしまいます。

それでは、チュース

173.プランがうまくいかなかったら、その時また考えれば良い

昨年暮れに、親友の父上の葬儀に参列しました。その方は社会的にも成功され、家族にも恵まれた方でした。その葬儀は密葬で行われ、故人の人柄が偲ばれる、家族、親しい友人だけの心温まるものでした。私は生前に存じ上げていましたので、お願いして通夜、葬儀に参列させていただきました。キリスト教式で行われ、まるで信心深くない私も厳かな讃美歌はいいなと感じ、牧師さんの言葉はわかりやすく、心の入った温かいものでした。

牧師さんは、とても良いことを言われました。
「人は、1人で裸で生まれてきて、そしてひとりで裸で死んでいく。いくらお金、金銀財宝、土地を貯め込んでも天国には持っていけない。それを作るためだけにあくせく一生懸命になってはいけない。」頭ではわかっていることですが、厳粛な場で牧師さんに言われると胸に刺さるものがあります。

故人は実に立派な考え方を持ち、終生実行された方で、見事に86年の生涯を生ききった人でした。牧師さんも年長である、故人に時々相談に行かれたそうです。ある時、牧師さんが故人に「計画、考えたことがうまく進まない。実行できない時は、どうしたら良いでしょうか。」と聞くと、故人は悠然と「うまくいかなかったら、その時また考えればいいのです。はじめからそんなに心配してもしょうがないです。」と答えられたそうです。簡単なことですが、人生を幸福に生きるため必要な、まさに的を得た金言です。人は、先のことをいろいろ考え過ぎて不幸になる。計画がうまくいくかどうかは全く、誰にもわからない。うまくいかなかった時、また真剣にまた考えればいいということでしょう。実際に不幸が来た時より、不幸がくるのではと心配している時のほうが、人は心疲れてしまうことが多いことは誰しも経験していることでしょう。

ちょっと前のブログ書きましたが、ある成果を上げた経営者が「戦略2流でも実行力1流がいい」、その逆よりよりは、よほど良いと言っていました。彼がそこで言いたかったことは、プランがうまくいかなかったときに、現地、現場でそれを乗り越えるプランを再度考え、実行していくことが一番大切、最初のプランに振り回されるな、ということだと思います。故人の言われたことと同じことです。これができると、一流のビジネスマン、大人に近づきます。

それでは、チュース

156.上司と部下のミスコミュニケーション 

とても良くある、上司と部下のミスコミュニケーションです。

課長:「うちの部下は、報連相がまったくできていない。大事なことを私に言ってこない」
部下:「うちの課長は、何も聞いてくれない。何を言っても無駄です」
これは、よく聞く愚痴です。

まあ、互いの悪口を言って、何事もなく終わっていればよかったのですが、この課長、部下の担当するA社の仕事が大クレームに発展して、激怒したユーザーから出入り禁止になってしまいました。よくよく状況を調べていくと、小さな問題の時に、2人の間にコミュニケーションは確かにあったのです。それは次のようなものでした。
部下:「A社さんの仕事で、こんな問題が起きているようでクレームが来ています。困っちゃいました、どうしましょう。課長、指示してください。」
課長:「そんなあいまい、いい加減なことではだめだ。事実を自分できちんととらえ、何が問題なのか、原因は何か、対策案は何がベストか考えて持ってこい。」
このまま、忙しさもあって、両者は2週間そのことを放置してしまいました。部下はどうしていいか、わからず、誰かとも相談できず、少しだけ悶々とした日々を送り、課長は部下はなんとかしているだろう、大問題になりそうだったら、何か言ってくるだろうと思っていました。

何が、問題なのでしょうか。双方が相手に対する期待値が、まったくずれているのです。そのずれを双方は気にしながらも、口に出さず、何もしないで時だけ経ってしまいました。そして困ったことに双方とも何かあったとしてもそれは相手が悪いと信じていました。たいていの事は、それほど大きな問題にならずに解消していきますので、双方ともなんとかなるだろうと思っていたのかもしれません。結果としては両者とも仕事に対して無責任です。課長は部下をなじることはできても、良い結果を生むための部下の指導ができていません。部下もできないことを、できないと言う小さな勇気を持たないとだめでしょう。仕事なのですから。

これは、一例ですが、本当によくあるケースです。部下が何も考えずに短絡的に課長に、助けを求めるのも困りますが、上司はぐっと我慢して、指導してあげてください。今時のゆとり世代の部下指導は、手間と時間のかかるものと覚悟してください。しかし日本国中、どこの会社も同じですので安心してください。

それでは、チュース

150.問題解決のカギは、起きていることと、起きていないことの境目を知っている人

問題* が起きた時、たいていの人は問題ばかりに目が行きます。しかし問題を解くカギは問題でないところに注目することです。ポイントはその境目がどこにあるかです。あなたがスマホをなくした場合、どうしますか。最後に使った時、場所、場合となくなったと気づいた時をまず明確にしてそのあいだに何が起きたか、あったか思い出そうとするでしょう。すぐにスマホお探しサービスに連絡する人もいますが、まずが自分で考えることをおすすめします。頭の訓練にもなります。

デュッセルドルフ駐在時代、私はビジネスの相棒役にハンズ・ワラというハイデルベルグ大学で宗教学と西洋史学を8年勉強した人に来てもらいました。ドイツ駐在時7年間毎日過ごしたので、実にさまざまなことを教えてもらいましたが、彼は西洋史学の勉強の仕方は、対象国の周辺を徹底的に調べ上げるそうです。言語、宗教、文化、社会学、産業、農業、法律、歴史について、周辺国と対象国の差を見て行くと対象の国が自ずと浮かび上がってくるそうです。私が彼に今度この町を訪問するというと、2時間はその町の特徴について周囲との差を示しながら、その理由まで話してくれます。旅行ガイドブックの上をいきます。

昔、子供の塾のセミナーで、先生が試験を受ける時のアドバイスとして、問題を見て、どれが自分にできるか、できないかを判断する。それから取り組めば良いと言っていました。確かにそのとおりの正解で至極当然ですが、相当できないと、問題をこなさないとそれがわからないという現実もあります。

昔ホンダは売れる車のことばかり考えていましたが、どうしてもうまくいきません。そこで売れない車の研究をしたら売れる車が見えてきたそうです。

昔勤めていた英国会社の電子機器でのトラブル、その機械は回転する電子ビームで内面ドラムに張り付けたフィルムに画像を作るものでしたが、日本の東日本の製版会社(印刷会社のフィルム作成部門だけを請け負う)の数社で11月の月曜日朝一番だけ同じレジストレーションエラー(画像がずれる)が起きました。他の国、地域、印刷会社では起きませんでした。これは私の経験でわかりました。製版会社金曜日終業時に部屋のエアコンを切ります。その週末寒波が来て、月曜の朝、再びエアコンのスイッチを入れた時、部屋は機器稼働の設定温度になっても、機械のドラムの中はまだギンギンに冷えていて、そこにセットされたフィルムは寒さで収縮しています。それがだんだん温まって伸びてくるのでレジストエラーが起きました。ドラムの中の温度が上がるのを待って稼働してもらうようにしました。多くの印刷会社はビルの全館空調なので、温度は極端には下がりません。

私たちが、この人はできるなと思う人は、ここまではできる、ここからはできない、ここまでは知っているが、これ以上は知らない とはっきり言える人です。つまりその境目がわかっている人です、そういう人には、安心して仕事をお願いできます。あなたはどうでしょう。

それでは、チュース

*問題:あるべき姿(should)と現実(actual)とのギャップのこと

146.事実の3階層、ニーズやクレームを直接自分で聞かないとダメ

私のキャリアのコアコンピタンスは、営業、開発、生産現場、マネジメント、どんな仕事でも問題解決です。その時に一番重要なことは、事実は何かです。発生した現場の問題、営業クレーム、ユーザーニーズでも、実際の事実を自分の足で現場に行って探して、聞いて確かめることです。

その時、自分が事実として認識しているものには、下図のように。3つの階層があることを知ってください。これをあやふやに使っている人がけっこう多いです。

1.観察された事実:自分もしくは信頼できる人が直接、見聞きした事実、事柄
2.想像(推測)された事実:観察された事実から、想像、推測した事実、事柄
3.報告された事実:直接自分は関与しないで、伝聞から入手した事実、事柄

一番信頼度、精度が高いのは、もちろん1.観察された事実です。1.と2.の事実がごちゃごちゃになって話していることが多いです。伝聞情報だけでで動くととんでもないことになることもあります。

事実を深くみていくとそこには、真実があります。真理と言ってもいいでしょうか。

私の経験では、想像や伝聞情報をもとに作成した提案書は却下になることが多く、よく無駄になります。できるだけ自分の足で観察した事実を集めてください。面倒くさがってはいけませ。しかし人間の特質は、無常であり、いい加減であり、時間がたつと、前に言った事が、コロッとことが変わってしまうという、事実も知っておかなければなりません。

それでは、チュース

事実の3階層

101.ホワイトカラーの生産性  日本は世界で中以下のレベル

日本のホワイトカラー(間接部門)の生産性は、2012の調べで年OECD参加34ヶ国中21位、先進7ヶ国中19年連続最下位です。工場の生産性はまちがいなくずっと世界一を続けています。工場では単位時間あたりで最大の良品生産を行うめにPDCAサイクルを回し続けます。

トヨタ式に代表される、ムリ、ムラ、ムダの排除や不良品は一切出さない仕組み、あくなき品質向上が日々実践されています。特にトヨタのすごさは、改善、改革をするのはあたりまえのDNAが入社の時からたたき込まれます。これは会社のミッション、哲学です。ですから他社のように何故、改善、改革をするのかという納得のプロセスが不要です。ラインは毎年毎年、生産性向上が自分たちの課題です。トヨタの改善コンサルはグループ会社に日々、コスト、品質改善のサポートに回っています。トヨタは特別としても、他のメーカの生産現場も同様の努力をして生産性を高め続けています。

ではどうして同じ日本の会社それも同じ会社内でもそんなに差がでるのでしょうか。理由として、それはホワイトカラーは見える化が遅れている。自分たちの行動のPDCAがでいない。今見える化のためのITコンサルが盛んに活躍しています。しかしそれだけでしょうか。私はもっと根源的なところにある3つが原因と思っています。

1.会社に長い時間いることが大切、評価される。効率的に仕事をして早く帰ろうとすると、上司、先輩から他の用を言いつけられる。他の人を手伝わないのか言われる。それでは時間内に仕事をうまく仕上げようという意欲はなくなります。私の若い時の上司は日曜日の夕方会社に電話してきて誰が出ているのか確認していました。課員全員が処理しきれない多大な負荷を負っているのでいつもやり残し状態です。月曜日になるとその上司は、日曜日に出ていない課員を呼びつけ、仕事もできていないのに日曜日休んだのかと叱責、罵倒します。自然課員は日曜の午後、点呼のある時間だけはいて会社で休もういうことになります。当番を決めて課員全員がいるようにしようと話し合ったこともあります。本末転倒の悲しい話ですが事実です。我々農耕民族の血かもしれません。農業は長く田んぼにいれば良い成果が得られる仕事でした。

2.多くの上の人にとっては仕事を効率的に行う部下より使いやすい部下が一番です。個性を出していい仕事をするより、なんでも言うことを聞く部下を好みます。仕事を効率的にして、マニュアルにするには労力がかかります。それであまり評価されないならば、効率的にやるより、今のように属人的な仕事をしていたほうが、他の人にできない仕事ということで安全と考える人が増えてきます。

3.欧米のように自分の仕事ゴールを決めて、そのゴールに向かって一番良い方法を見つけて実行、そして成果を上げるという文化ありません。一生懸命やっている姿が美しい、ガンバリズムが成果より優先される風土があります。ここ最近変わりつつあるとおもいますが、まだまだ60前後以上のマネジメント層には色濃く残っています。日本人はゴールを決める、それも数値目標(KPI:Key Performance Indicator)を決めることが苦手です。欧米流では、ゴール設定と現状の正確な数値を正確に把握することが最重要で、ゴールは Measurable, Achievable Controllable なものが絶対条件です。彼らはゴールが達成されると、前持って合意していた報酬を得ます。これにはポジションも関わります。もし失敗に終わると、他社に転職して新たなチャレンジをします。

欧米流がすべて良いとは思いませんが、日本のホワイトカラーの生産性をあげるには、これらの我々が持っている価値観、考え方を変えることが重要で、目先のスキル、テクニックだけでは絶対にうまくいきません。私も多くの会社でホワイトカラー生産性を目的のために、ITプログラム導入による業務把握システムを見てきましたが、たいがい労多くして途中で挫折しています。

それでは チュース

94.価値観の変化による問題解決

問題解決のひとつに価値観の変化によるものがあります。以前オープンセミナー形式で実施していました。これは問題解決のアプローチ、通常のプロセスに問題の所有者の価値観・方針を考慮したものです。そのステップは以下のとおりです。

1. 問題確定
① 何が起こったのか?
② 問題は何なのか?
③ 問題の関係者は誰なのか?
④ 問題のオーナーは誰なのか?
⑤ それは症状だけの問題だろうか、本質的な奥深い問題なのだろうか?

2. 問題吟味
① それで、わたしは、どんな気分なのか?
② 不安はあるか?落胆しているか?動揺しているか?
③ 不安などは、何によるものだろうか?
④ 期待していることはあるか?
⑤ 関係者はどう感じているのか?

3. 問題分析
① 実際にどんな事実が発生したのか。発生しそうなのか。
② それは、事実か、推定か、報告か。
③ 発生していないことは何なのか。
④ 変化はあるか。
⑤ 想定される原因はあるか。

【これまでの価値観】
① わたしは、何を大切にしたいと考えていたのだろうか?
② わたしは、どんな仮定を持っていたのだろうか?
③ わたしの不安や落胆は、何によるものだろうか?
④ その仮定は、どのような価値観によるのだろうか?
⑤ 関係者が持っているだろう価値観は、どのようなものだろうか?

4. 問題転換
① 遊離して自分を見たとき、どのように見え、どんなアドバイスをしてあげられるだろうか?
② 関係者は、どうしてほしいと思うだろうか?
③ 自分が求めているものは何だろうか?
④ 自分の理想はなんだろうか?
⑤ 当面はどこをターゲットにしたらいいだろうか?

【新しい価値観】
① 問題を転換するとき、どのような価値に気がつくだろうか?
② その価値の自分にとっての新しい意味は何だろうか?
③ その価値を自分は好きだろうか?
④ その価値は、自分の新しい未来をひらくだろうか?
⑤ その価値は、周囲の人にもよい影響を与えるだろうか?

前回のブログ No93では 前提・制約条件と信じ込んでいるものをみつけようでしたが、
今回は自分たちの常識・価値観と信じ込んでいるものを見つけ出し、場合によってそれが変えられる変数あることを認識し新しい価値観を創出することです。その時のポイントは 4.問題転換 ① 遊離してみた時に自分がどう見えるかです。その上で新しい価値観を吹き込み新しい問題解決の切り口を見つけるのです。自分自身を天井の隅から客観的に眺めると違う考えが生まれてくるかもしれません。
煮詰まっている問題の裏に必ずある価値観、コンサルの仕事は当人では気づかない固まった価値観を見つけて、ゆらして、ずらしてあげることかもしれません。

それでは チュース

ブログ No93 3本の場合の答え
・左下の点の左端と左上の点の右端を結ぶ直線を考えてください。次に中央下の点の右端と中央上の左端を考えてください。この両方の直線は、数十センチか数メートル上の地点で交わります。右の点については省略します。点は位置を指すもので、面積はないと前提を置いてしまいがちです。(「IE問題の解決」より、3本の解を頂きました。)
2本の場合、1本の場合はどうでしょう。これはかなり発想を変えなくてはならず難易度が高いです。考えてみてください。答えはなくてもいいんです。

93.自分の前提・制約条件を見つけてみよう

私たちは何かする時、知らず知らずのうちに過去に条件づけられた制約の中で考えてしまいます。お馴染みの問題ですが、「9個の点を4本の直線でひと筆書きにしてください」

・  ・  ・
・  ・  ・
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この時に解を点で囲まれた中で考えるという制約を自分で設けてしまうと解がでてこないというものです。でもこれは誰にもあることです。実はこの問題には続編があって、3本の直線ではどうでしょうか。ちょっと考えてみてください。その答えは明日のブログ No.94 で見てください。

私たちは物心ついた頃から、学校、会社で多くのしつけ、訓練を受け続けています。それは生きるために必要なことも多いですが、知らず知らずのうちに自分を縛りつける制約になっているものがたくさんあります。たとえ話としてサーカスの象は、つながれた杭を引く抜く怪力あるのにそれをけっして引き抜いて逃げようとはしません。これは象が幼くて力の弱い頃に絶対に抜けない杭につながれていたため大きくなって力がついても絶対にできないと信じこんでしまうのです。やればできるかもしれない、やってもいいのに、できない、してはいけないと思いこんでいるのです。
自分を振り返ってみるといろいろ縛っているものがありますが、それをはずすといろいろ楽しいことも見えてきます。

・「働かざる者食うべからず」で死ぬまで現役で働くべき。
 ⇒老後は楽しみを見つけてゆっくり過ごしてもいい。
・「質素、倹約は美徳、消費は悪」で貯金を減らしてはいけない。
 ⇒自分の好きなモノ、コトにお金を使えるのは本望、幸せである。
・「標準体重よりちょっとでもオーバーはいけない」ダイエットせよ。
 ⇒小太りのほうが長生きする。好きなモノが食べれるのは人生最大の幸せ

会社でも同じようなことが言えますが中にいるとなかなかわかりません。やってはいけないことがたくさんあって縮こまっていることも多いと思います。思い切って前提・制約条件を見つけ、見直してもっと自由に生きると新しい輝いた道が待っているかもしれません。

以前このブログで載せました富士フイルムの復活も今までの常識、社会通念で考えていたら、化粧品や医薬品はやらなかったでしょう。きっちその制約をトップが変えたのだと思います。

それでは チュース