前号の続きです。嫌いな人も多いと思いますが、一般の日本人の本質をついている部分はアルと思います。
<努力が報われないのは社会のせい?>
・ワーキングプアの特徴は、働いたらその分だけ誰かから給与としてお金がもらえる。起業という考えはない。発想力が貧困なのである。
・日本人は幸せすぎて,種としての生命力を失いつつある。ギラギラしないで、生きて行くことが可能である。
⇒発想力は確かにキ―ですが、しかしそれも才能、遺伝だと思います。凡人には難しい。秀才の著者は凡人の気持ちはわからないと思います。いまの日本は先人たちの理想の社会に近いと思います。世界を歩いて見ても日本はホントに良い国です。住んでいる人はその意識はないですが。アジアの国に比べるとハングリーさ全くないです。そのうち逆転される可能性あります。
<才能の不都合な真実>
・生まれ持った才能で活躍している人を、うらやむのは、自分の持っている才能に気づいていない人。
⇒これに気づける人はホントに少ない。気づくのも才能だと思います。
・やっかむのは、「俺だって出来そうなのに、なんであいつだけ評価されるの?」という不条理を感じるから。
・誠実、勤勉な人ほど、ドス黒い感情を持つ。彼らは、真面目に頑張っているのになぜか報われないという感じを持ちやすい。心理的にはしんどい人生を送る。どうしても他人と比較しての人生になってしまう。誠実であることを自ら課す、内心我慢している。
・努力家は他人の才能を潰す。能力が低いのに努力してのし上がってきた人間は、他人の才能を見抜いて潰しにかかる。
・他人の才能を潰そうとしている人の衝動は制御できない。だからできるだけ近づかないように、衝動を起こさせないことも大切、相手のためのも。どうしてもの時は、アンダードッグ効果、意図的に自分を低く見せておくのが無難。
⇒普段おとなしく、まじめにやっている人ほど、心の深いところでは不公平への不満が強い。才能をつぶす人は最低であるが、実際には上で保身に入っている人は、たいていこの行動を取ります。それに負けてはいけません。戦わないで逃げるのです。
<あなたの才能の見つけかた>
・自分に与えられたカードでいかに勝負していくか。
・容姿の美醜は、才能の極み、残酷な要素である。
・美しいからといってそのまま成功が約束されているわけではなく、美しくないことがそのまま敗北とはならない。
・香川照之 樹木希林 個性俳優の選択が正解である。
・才能があるかないかというのは、自分が持っている適正を知って、自分の評価軸を確立できているかどうかということ。脇役、キャラクターダンサーは知っている。
・もしも自分の才能がないと、思ったら自分を取り巻く環境と自分の持っている資質にどこが適合しないのか、考える機会を与えられたと思う。
⇒これは難しい、能力がいります。
・他人のほうが才能を見抜きやすい。コーチ、メンターは重要である。
・現実社会で必要とされる能力は、稼ぐ(エサを取る)、同種の個体と仲良くして情報交換して生き延びる、他人の顔色を見て自分の行動を決める、他人を言いくるめる、他人の優れた能力を使う、自分の怒りを抑える、嫌な気分になっても立ち直れる、しかし、これは現在の入試制度では測れない。(大泉洋は2浪してすべりどめの北海学園大学に入るも、非凡な才能が開花、大スターになる。入試では彼の才能は計れない。)
<意志力は夢を叶える原動力>
・素質がないのにその分野で努力するのは、愚かな行為である。しかし、自分にどんな適性があり、何ができるかを見抜いた上で努力するなら、「努力の才能」があると言える。
・意志力の教育は、自制心を鍛える、忖度して相手の気持ちを読む、目先より将来の大きな利益を選択する、などのトレーニングが有効である。
・20才までは、よく食べ、よく眠り、よく遊んで、刺激を脳にたくさん与えることが重要、ミエリン化の促進。
・子供の頃は愛情たっぷりに、与えないといけない、愛情が脳にとっての栄養である。
<努力をしない努力をする>
・できるだけ努力しないで生きることが一番大切、自分のできる、できないの理解と同様に、自分の周りを観察して、できないことをお願いする。これが人間が生き延び繁栄した最大要因。
・人に気持ち良くお願いやってもらうトレーニングをする。
・自分でやってしまうと、人が育たない。早く、間違いなくはできるが。権限委譲できない管理職で、個人能力の高さと努力が周囲の芽をつぶしてしまう。
・年をとったら、才能よりも経験値、知識の深度からくる判断力、意志決定能力が向上してくる。
・努力をしない努力は、人を見抜く力。水滸伝の梁山泊。
・才能がある人を使うには、ほめること、自分が気がついていない長所を見つけて褒める。
事実に基づいたリアリティベースにほめる。ひとたらし になる。
・長所に気づく、理解する、話を聞く、関心を持つ相手に好意を持つ。これが人を引き付ける。
・努力しなくても、楽しそうな人たちは、生まれつきの遺伝子、セロトニンが多く、先のことは心配せず、いきあたりばったりでも幸せに感じられる人である。
・幸せ感は少ないが、地道に努力してなにかを成し遂げたことを誇りに思って充実感を感じるのが日本人かもしれない。
・長生きしたけりゃ努力はするな、長寿の秘訣は、戦わないこと、無駄な努力はしないこと。
・人生死ぬ時に一番思うこと、緩和ケアの話、「あんなに一生懸命働かなくても良かった。」
「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てれば良かった」「もっと自分を幸せにしてあげれば良かった」
⇒努力しない努力は必要なのです。自分の真のゴールに向かえる努力に集中するのです。最後の緩和ケアの話は重いです。そうなるまえに自分のための人生を送るよう努力しましょう。周囲や世間に少しは迷惑かけてもいいので。いい人を早くやめましょう。それは誰かに使われているだけです。
<おわりに>
・努力信仰に惑わされず、目の前にある毎日を豊かに味わっていけば良い。
⇒おわりに、が筆者の結論です。将来に過大な期待をかけず、いまいる自分を肯定して、いまの状態を幸せと感じられればそれでいい、ということです。努力したら負けというのは、無駄な努力ということです。そんなことは言われなくてもみなさん、わかっていますよね。
わかっちゃいるけど・・・・です。
それでは、チュース!!