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547.「努力したら負け」はまともな本だった その2

前号の続きです。嫌いな人も多いと思いますが、一般の日本人の本質をついている部分はアルと思います。

<努力が報われないのは社会のせい?>

・ワーキングプアの特徴は、働いたらその分だけ誰かから給与としてお金がもらえる。起業という考えはない。発想力が貧困なのである。

・日本人は幸せすぎて,種としての生命力を失いつつある。ギラギラしないで、生きて行くことが可能である。

⇒発想力は確かにキ―ですが、しかしそれも才能、遺伝だと思います。凡人には難しい。秀才の著者は凡人の気持ちはわからないと思います。いまの日本は先人たちの理想の社会に近いと思います。世界を歩いて見ても日本はホントに良い国です。住んでいる人はその意識はないですが。アジアの国に比べるとハングリーさ全くないです。そのうち逆転される可能性あります。

<才能の不都合な真実>

・生まれ持った才能で活躍している人を、うらやむのは、自分の持っている才能に気づいていない人。

⇒これに気づける人はホントに少ない。気づくのも才能だと思います。

・やっかむのは、「俺だって出来そうなのに、なんであいつだけ評価されるの?」という不条理を感じるから。

・誠実、勤勉な人ほど、ドス黒い感情を持つ。彼らは、真面目に頑張っているのになぜか報われないという感じを持ちやすい。心理的にはしんどい人生を送る。どうしても他人と比較しての人生になってしまう。誠実であることを自ら課す、内心我慢している。

・努力家は他人の才能を潰す。能力が低いのに努力してのし上がってきた人間は、他人の才能を見抜いて潰しにかかる。

・他人の才能を潰そうとしている人の衝動は制御できない。だからできるだけ近づかないように、衝動を起こさせないことも大切、相手のためのも。どうしてもの時は、アンダードッグ効果、意図的に自分を低く見せておくのが無難。

⇒普段おとなしく、まじめにやっている人ほど、心の深いところでは不公平への不満が強い。才能をつぶす人は最低であるが、実際には上で保身に入っている人は、たいていこの行動を取ります。それに負けてはいけません。戦わないで逃げるのです。

<あなたの才能の見つけかた>

・自分に与えられたカードでいかに勝負していくか。

・容姿の美醜は、才能の極み、残酷な要素である。

・美しいからといってそのまま成功が約束されているわけではなく、美しくないことがそのまま敗北とはならない。

・香川照之 樹木希林 個性俳優の選択が正解である。

・才能があるかないかというのは、自分が持っている適正を知って、自分の評価軸を確立できているかどうかということ。脇役、キャラクターダンサーは知っている。

・もしも自分の才能がないと、思ったら自分を取り巻く環境と自分の持っている資質にどこが適合しないのか、考える機会を与えられたと思う。

⇒これは難しい、能力がいります。

・他人のほうが才能を見抜きやすい。コーチ、メンターは重要である。

・現実社会で必要とされる能力は、稼ぐ(エサを取る)、同種の個体と仲良くして情報交換して生き延びる、他人の顔色を見て自分の行動を決める、他人を言いくるめる、他人の優れた能力を使う、自分の怒りを抑える、嫌な気分になっても立ち直れる、しかし、これは現在の入試制度では測れない。(大泉洋は2浪してすべりどめの北海学園大学に入るも、非凡な才能が開花、大スターになる。入試では彼の才能は計れない。)

<意志力は夢を叶える原動力>

・素質がないのにその分野で努力するのは、愚かな行為である。しかし、自分にどんな適性があり、何ができるかを見抜いた上で努力するなら、「努力の才能」があると言える。

・意志力の教育は、自制心を鍛える、忖度して相手の気持ちを読む、目先より将来の大きな利益を選択する、などのトレーニングが有効である。

・20才までは、よく食べ、よく眠り、よく遊んで、刺激を脳にたくさん与えることが重要、ミエリン化の促進。

・子供の頃は愛情たっぷりに、与えないといけない、愛情が脳にとっての栄養である。

<努力をしない努力をする>

・できるだけ努力しないで生きることが一番大切、自分のできる、できないの理解と同様に、自分の周りを観察して、できないことをお願いする。これが人間が生き延び繁栄した最大要因。

・人に気持ち良くお願いやってもらうトレーニングをする。

・自分でやってしまうと、人が育たない。早く、間違いなくはできるが。権限委譲できない管理職で、個人能力の高さと努力が周囲の芽をつぶしてしまう。

・年をとったら、才能よりも経験値、知識の深度からくる判断力、意志決定能力が向上してくる。

・努力をしない努力は、人を見抜く力。水滸伝の梁山泊。

・才能がある人を使うには、ほめること、自分が気がついていない長所を見つけて褒める。

事実に基づいたリアリティベースにほめる。ひとたらし になる。

・長所に気づく、理解する、話を聞く、関心を持つ相手に好意を持つ。これが人を引き付ける。

・努力しなくても、楽しそうな人たちは、生まれつきの遺伝子、セロトニンが多く、先のことは心配せず、いきあたりばったりでも幸せに感じられる人である。

・幸せ感は少ないが、地道に努力してなにかを成し遂げたことを誇りに思って充実感を感じるのが日本人かもしれない。

・長生きしたけりゃ努力はするな、長寿の秘訣は、戦わないこと、無駄な努力はしないこと。

・人生死ぬ時に一番思うこと、緩和ケアの話、「あんなに一生懸命働かなくても良かった。」

「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てれば良かった」「もっと自分を幸せにしてあげれば良かった」

⇒努力しない努力は必要なのです。自分の真のゴールに向かえる努力に集中するのです。最後の緩和ケアの話は重いです。そうなるまえに自分のための人生を送るよう努力しましょう。周囲や世間に少しは迷惑かけてもいいので。いい人を早くやめましょう。それは誰かに使われているだけです。

<おわりに>

・努力信仰に惑わされず、目の前にある毎日を豊かに味わっていけば良い。

⇒おわりに、が筆者の結論です。将来に過大な期待をかけず、いまいる自分を肯定して、いまの状態を幸せと感じられればそれでいい、ということです。努力したら負けというのは、無駄な努力ということです。そんなことは言われなくてもみなさん、わかっていますよね。

わかっちゃいるけど・・・・です。

それでは、チュース!!

 

533.継続は力なり、テニスのシングルスをシニアまで続けるのは難しい

先日、12才年上の長兄から久しぶりにメールがありました。静岡県の硬式テニス75才以上のシングルスで2連覇したと、かなりドヤ顔風のメールでした。テニスをずっとしていたのは知っていましたが、それほど親しくやりとりをしていないので、そこまでやっているとは知りませんでした。私の男の兄弟4人は父の影響で、中学の頃からテニスをみんな始めました。私は3番目ですが、2番目、4番目は大学は強い体育会でインカレとか関東学生でかなり強かった記憶があります。わたしはそれほどでもなかったですが、若い頃は長兄よりは全然強かったです。長兄は、40代後半くらいから熱心になり地元のテニスクラブに週3~4回通い、着実に力をつけていきました。華麗さ、うまさはなかったですが、粘りとスタミナが強みでしたが、それでも当時は他の兄弟のほうがまだまだうまかったです。

しかし、長兄は60代を過ぎてから俄然、強くなってきました。というかテニスのシングルスはかなり体力、スタミナがいるので、あまり体力を使わずにテクニックでカバーできるダブルスはみんな試合でするのですが、シングルスは体力はきつくてしなくなるのです。その頃から長兄の挑戦を受けても、他の兄弟は誰もシングルスは応戦できなくなくなったのです。そこからは彼の独壇場です。

若い頃の名選手でも、75才を超えてシングルスができる人はほとんどいなくなると思います。年令が上がるにつれて、昔上手かった人は、その衰えに嫌気がさしてやめてしまう人が多いことと、シングルスができる体力がなくなるのです。その点、長兄は若い頃はさして上手くなかったので、衰えによる精神的ダメージはありませんでした。そして、一緒に住んでいるパートナーもテニス大好きで、今はほとんど毎日テニスクラブに通っていて体力は維持、向上しています。また根っからのマイペースで、周囲を気にせず自分本位に生きられて、人生を楽しむことが身についています。彼が病気したことは聞いたことがありません。病気がちならテニスシングルスはできません。繊細な次兄は61才で病気で他界し、私も弟も時々病気をしますし、とてもシングルスをする体力、勇気はありません。

近くにいると、なかなかわがままで難しい兄ですが、75才を越しても楽しく、テニスを元気に本気なってやって楽しんでいる姿は、すごいなと感心します。好きなことを年とっても継続して楽しめるのは、素敵なことです。その点は見習いたいと思います。きょうは、身内の話ですみません。

それでは、チュース!!

514.シニアになっても刺激のある暮らしが私にはあってる

私の世代になると、大きな会社の役員も退職し、定年後の第2の仕事も終えて、悠々自適を絵に書いたような暮らしをしている人が増えています。在職期間中に経済的な対応もしてきた人が多いです。また東京を離れて、地方に移住して暮らせば生活費はそれほどかからないようです。毎日が仕事フリーの休日でも、みなさん日々ルーチンを作って、ゴルフ、プール、体操、太極拳、ボランティア、絵画、書道、散歩、社交ダンス、山歩きなどなど、自分の好きなことをして充実した毎日をストレスフリーで送られています。それは若い世代から見たら憧れのライフスタイルだと思います。

そういう私も自営業ですから、繁忙期が過ぎると、けっこう空いた時間ができて八ヶ岳の山小屋にひとり籠って、散歩、焚き火、冬なら毎日近くのスキー場に言って、のんびりすることがあります。しかし1週間、10日とのんびり、人と話さずに、何のメールも電話がないと妙に落ち着かなくなってきます。私の憧れは、森の生活のヘンリー・D・ソローやバーモントのガーデンコテージで一人で楽しく暮らすターシャ・チュ―ダなんですが、その環境は似たようなものを作っても、まだまだメンタルでは私はその境地になっていないのを実感しています。

というか、私にはまだ全くの静かな孤独な暮らしだけは向いてないと思い始めました。仕事で東京に戻った時の、新宿駅の喧騒が楽しく、友達や仕事仲間と行くワイワイガヤガヤの居酒屋の雰囲気が大好きです。ですから、山暮らしでも近くの気にいったレストランのオーナーたちと仲良くなってすぐ話に行ってしまいます。もう仕事も厳しい、うるさい上司はいないので、エージェントやクライアントの若い人たちと真剣にフラットな関係で仕事に向き合うので、それは本当に楽しいです。つくづく私は仕事が好きなんだと思います。そういうとそれはきれいごとだよ、お金でしょと言う人もたくさんいますが、私の場合はお金だけでもないようです。ですから、嫌な仕事、向かない仕事はお断りしています。

それから、もういい年だからという自己規制は止めて、なんでも面白いと思った事、興味のあることに新しく挑戦したり、昔やっていたことを再度違うやりかたで再トライしています。最初は敷居が高いですが、新しく接する人ばかりなので、昔の自分を知りません。ですから、何があっても恥ずかしくはないのです。自分を良く見せようとするから躊躇したり、ひるんでしまうのだと思います。そういう意味では、昔からの友人、知人の慣れた関係の他に、全く新しい人や、サークルの中に飛び込んで行くと新しい自分が発見できます。もちろん合わなければすぐにやめれば良くて、また次のものを探してチャレンジすればいいのです。石の上にも3年とか、3日坊主は悪いことなどの古い価値観はあっさり捨てたほうがいいです。古い知人、友人と昔話はほどほどにして新しい話を作っていきましょう。そのためには、家に閉じこもっていないで、おもしろい用事をたくさん作ってどんどん外に出て行きましょう。私が今、チャレンジしている具体的な話をそのうちお話します。

それでは、チュース!!

515.できるなら、好きな仕事を選ぶのが幸せ

人生、幸せになるには、3つの好きなことが大切と言われています。好きな場所に、好きな人と住んで、好きな仕事をする。もちろん社会的名声や、経済的成功もありますが、質素で堅実な暮らしで良ければ、その3つで十分です。時々話すBS日テレのテレビ番組、「イタリアの小さな村」そんなストーリーばかり集めて人気番組になっています。よく笑い、良く食べ、よく遊ぶ、日本人が忘れてしまったものがそこにある、が番組冒頭のナレーションで毎回流れます。日本は世界の中でも経済的に恵まれ、高学歴、清潔、豊かな暮らしができているのに、国民の生活の満足度になると、とたんに先進国の中では最下位になってしまいます。良く勉強して、いい会社、組織に入って出世するのが多くの人の最近までの成功モデルでしたから。しかしそれはほぼ崩壊しています。

ラッキーな力があり運よく出世できている人は元気ですが、そうでない人が圧倒的に多く、あきらめ感や、やらされ感で生活のためにただ仕事を続けている人がなんと多いのかと思ってしまいます。昔の日本の風潮、伝統、雰囲気として、仕事で好き嫌いを言うものじゃない。どんな仕事でもやっていくうちに面白くなっていくと、親も学校の教師も会社の上司、先輩も同じように言っていました。何かそれにモノ申すと、素直じゃない、生意気だと一斉に攻撃されました。私自身がその経験が重なり、だんだんおとなしくなっていきました。最近になって、子供に自分に合った仕事を選ばせようと、村上龍の「13才のハローワーク」がベストセラーになり、子供向け職業体験テーマパークの「キッザニア」が全国に設置されているのはとてもいいことだと思います。「靴におまえの足をあわせろ」、のやり方は前時代的で古すぎますが、まだその文化が残っている会社、組織はまだまだあります。人は道具だと思っているのです。

ゆとり世代や、今社会人になって行く人は、自分のキャリアプランを立て、会社の中でそれをどう実現していくか、また手に職をつけて自営で一人前になろうと考えているでしょう。働き方改革は、日本の将来を担う、そういう若者をサポートしていくべきものです。ここで困ってしまうのは、何も自分のやりたいことや好きなことを考えずに、自分の人生を会社、組織に全て委ねてしまったのに、もはや会社からか期待した見返りができなくなってしまったベテラン、中高年の人たちです。高度経済成長期なら期待できた、グループ会社、子会社への待遇の良い出向、転籍もできません。ポストがないのです。世の中変わってしまったのです。

では、ヤル気がなくなってしまった、ベテラン、中高年のシニアはどうしたらよいのでしょうか? 今からでも遅くないから、自分に合った仕事は何か、好きな仕事は何か、貢献できる仕事は何かを、しっかり自分と向き合って見つけてみることだと思います。まだ残りの人生は長すぎます。ブーたれて、消極的に生きるだけではもったいないです。周りも迷惑です。そして、お金や周囲の目を気にしないで、好きな仕事に就くことです。もちろん会社の定年後でもいいですが、それでは遅すぎます。私の友人で会社役員を経験したあと、自分の人間関係は嫌いがわかって、ビル清掃会社に再就職して毎日楽しくビル掃除をして日々充実している人がいます。世間体など、もう気にしなくていい時代になったのだと思います。もうしがらみから離れて、自由に好きな仕事をする楽しさを味わいましょう。そのしないと、人生最期の時に後悔すると思います。

それでは、チュース!!

491.あんまり考えすぎずにとりあえず動いてみるのもいい

きょうは、英文雑誌Timeのように諺から入ってみます。昔から言われる「犬も歩けば棒に当たる」は意味にふたつあって1.じっとしていれば良いのに、出しゃばったばかりに思わぬ災難に遭う。 2.積極的に行動すると、思いがけず良い事がある。 の真逆の意味があります。いろはかるたの「い」で出てくる江戸時代は軽はずみな行動を戒める意味が強かったそうですが、現在はポジティブに動いているといいことがあるという意味で使われることが多いです。私も「石橋を叩いて渡る」「石橋を叩いて壊してしまう」という保守的な傾向が強い昨今は、止まって考えて動かない、より歩きながら考えるほうが道が開けることが多いと思っています。

私の転職も、駐在先で会った研修講師・コンサルタントを訪ねたところから始まり、人の縁がつながってまた次の会社に行ったり、起業してからもすぐに仕事にはならないと思ってもいろいろ顔を出していると思わぬ幸運に当たって仕事を頂いたり、サポートしてくれる人に出会う事ができ今まで続いています。もちろん外れだったり、思わね不運にあって悔しい思いもしますが、それは裏表で、失敗=経験・熟成と考えればなんとか笑って乗り越えられます。動けば何か新しいことが生まれます。

昔ホンダが日本の耕運機をアメリカに輸出しようとした時に、それは農家ではなく家庭菜園、園芸用に売れた、スズキがオートバイをやはりアメリカに輸出しようとした時、本命のオートバイは欧米製に勝てなかったが、駐在員がアパートから事務所までの通勤用に使っていたカブが注目され、それが売れてしまったということです。元々の狙いではなくても動いていれば思わぬ幸運が舞い込んでくるいい例だと思います。日本が右肩がりで調子の良い時代からかもしれませんが、その積極的なスピリッツ、なんとかしようという逞しい根性は貴重です。バブル崩壊後に会社に入ってきた人たちはリストラと経営撤退、縮小しかなく、何もしないでじっとしているほうがいい、海外など行かない方がいいと引きこもりになってしまうのは、豊かな生活が保障されているゆるま湯の反動かもしれません。日立の英国原子力輸出の撤退もネガティブな「犬も歩けば・・・」が助長されることが心配です。ゆとり世代と言われることを若者は嫌いますが、資本主義はグローバルには基本的に競争社会ですから、戦って勝たないと停滞、衰退に入ってしまうことも事実です。ゆとりでは生き残れません。

小椋佳の「顧(かえり)みれば」の歌詞に  顧みれば 過ち挫折、一度ならずの重なりをまあ良く超えて来たと思う、力不足、才能超えて 果たせたことも 数多く、心は充ちて来たと思う、運命を満喫したと思われる今、楽しみ、悲しみ、笑いも、涙も生きていればこその味わいと、瞳 綻ばせて 見晴るかす ♪   とあります。

フランク・シナトラの「My Way」のオリジナルの詩の最後の I did it my way も同じ意味が込められています。まあ、考えすぎずに行動して、成功・失敗を繰り返さないと、面白い人生にならないと思います。

それでは、チュース!!

489.自分の差別化を再度考えてみよう

会社の戦略を考える時は、ふたつのことがポイントです。社会の未来予測に自社の強みを磨きあげビジネス、商品を開発、導入していくことです。私がいた富士フイルムは戦後の写真の大衆化に国産の安価な銀塩フイルムを自社開発して大成功を収めました。デジカメ、スマホに写真を奪われても、化学化合物の蓄積で化粧品や医薬品に進出して新規事業を開拓しています。コダック、アグファは消えてしまいました。古くは明治時代の豊田式自動織機は、英国の本場の機織り機械を凌駕しました。それは、糸が切れると止まり不良品を作らないという今のトヨタ式の哲学が組み込まれていたからです。成功した企業は時代の流れを読んだあとに必ず同業他社に比べて卓越した差別化ポイントをもっています。

この30年大きく成長した企業は、時代の流れに乗り、また海外進出をうまく実行、他社との差別化に成功した会社です。ECビジネス、安心・安全ビジネス、コンビニなどなどです。衰退を迎えた業界、差別化できない会社は淘汰されます。私は印刷業界にいましたが、高品質の印刷機械が大量に供給され製品での差別化は難しくなりました。またDTPといわれる、社内、個人印刷が普及してきました。そうなると縮小したマーケットで生き残るには価格か納期短縮しか差別化できません。自分たちの首を絞めてしまいました。従来型では廃業するしかありません。勝ち残った会社、DNPや凸版は紙への印刷から脱皮しています。

その戦略は個人でもあてはまります。個人でも起業した方は会社の戦略を考えますが、サラリーマン、会社員でも自分の強み、差別化はどこにあるのか、何をすれば良いのかを考えないとこれからはいけません。本当は、社会に出る前に自分の専門をどこにするか考えるのが良いのですが、会社に入ってからでも遅くはありません。自分の強み、差別化を考えないと便利に使われて一生終わってしまうかもしれません。「貧乏暇なし」「働けど働けどわが暮らし楽にならず、じっと手を見る」と嘆いているのは、厳しい言い方ですが差別化したスキル、技能を持っていないからです。誰でもできる仕事をしていたら、昇給昇任は見込めないし、外注化やリストラに対象にすぐなってしまいます。

では、普通の会社員、事務職は何をしたら良いか、できれば自分の好きな自分の得意分野を見つけ、開発しておくことです。たとえば、英語力、経理の知識と実務、財務、法務、マーケティンなどで、これを知識として勉強するだけでなく仕事の実務の中で、経験して実績を積み、キャリアシートに自信をもって書けるようにしておくことです。リストラ、転職したあとで、何でも頑張りますは遅すぎです。だったらその前にやっておきなさいと言われます。

今の若い世代は、人生100年、仕事も70才くらいまでしないと生活が維持できないことが現実的になってきました。会社で一生懸命勤め上げ、アーチの中を花束で送られ、年金生活に入るという時代は終わりました。自分の差別化を意識して、そこに注力、自分にしかできない何かを見つけてください。それができれば、今の会社もあなたに指示するだけなく、その能力を使おうとしてくれます。それが期待できなければ、自分にあった外の世界に出ることも考えてみましょう。
それでは、チュース!!

429.働き方改革で空いた時間をどうするか

働き方改革には、いろいろな批判があります。悪法だと言う人もいます。しかし私は30年以上前の昭和の時代から考えたら、とても良い改革だと思います。当時は会社に長く居ることが美徳と思われ、効率化、効果的な仕事は二の次で、効率的に仕事を改善しても早くは帰れないので、みんな昼間はわからないように手を抜いて長く残業していました。少なくとも会社の電気が消されて強制退社になるのは悪くないと思います。仕事量が多かったらそれは正面から上司に言えばいいのです。問題はその本質を上に言えないことにあるのです。またパワハラ、セクハラ、ハンディキャップを持った人や、外国人にも公正、公平に接するのはとてもよいことで大進歩です。昭和の時代は、上司は自分の意志通りに、文句も言わずに効率的に動く部下が優秀とされていました。長くいることが忠誠心で、女性は寿退社が普通でした。

この改革で真に問題になるのは、早く会社から出て空いた時間をどうするかです。実はここで困ってしまう人がたくさん出てきます。今でも朝会社に6時に来て、サービス残業、休日出勤大歓迎の人がけっこういます。会社にいることが、大好き、会社に住んでいます。家庭、家よりリラックスできると本音を言います。彼らに共通していることは、会社以外にやることがないのです。実は30代、40代以上の独身&×ゼロにはこのタイプが多いです。本来の育児や子育て、家族との団らんに時間を使って欲しいのですが。家族がいなかったり、子供が育っていたり、人つきあいが嫌いだったりすると、そのまま家に帰って、テレビを見るか、スマホゲームで時間をつぶすのです。テレビを見ると、最近のバラエティ、ニュースはつまらない。テーマが日大アメフト部不祥事、紀州のドンファン、北朝鮮ばかりで、不愉快と言っている人はたくさんいます。テレビに頼ってはだめなのです。テレビが嫌なら、つまらないなら見なければいいか、もっと自分の面白いことを見つけてそれをやれば良いのです。

英国にいた時、公共テレビの一番の人気番組は趣味のガーデニングでした。そんなにそれを見る人はいません。私たち日本人はどうも与えられるもので満足して自分から好きなことを見つけて、やっている人はそんなに多くないように見えます。もちろん自己啓発の勉強や、スポーツ、趣味の世界に熱中する人もいますが、まだまだ少数派で受け身の人が多いように思います。これも会社で指示されことを、こなし、さばくことが仕事になっている弊害かもしれません。

せっかくの空いた時間です。自分の好きなことをやりましょう。というか、最初にそれがあって仕事をしている人は、仕事をできるだけ効率的にやって早くすませています。ようやくそういう時代がやってきました。そのチャンスを是非活かしましょう。

それでは、チュース!!