78.マイケル・ポーターの競争戦略

先日ボストンの街歩きの途中、ハーバード大学に少し寄りました。言わずと知れた世界のトップの大学です。頭の良さそうな学生が胸を張り、自信を持って歩いています。世界のリーダーになるという自負が感じられ素晴らしいところです。チャールズ川を挟んだ反対側にMBA(経営大学院)の家元的存在ハーバードビジネスクールも併設されています。日本人は毎年10人くらい入学が許可されるそうですが、英語はネイティブに近いレベル、TOEFLがほぼ満点の650点くらいないと受業についていけないそうです。ハーバードビジネススクールといえばビジネス戦略論で有名です、中でも30年以上前にマイケル・ポーターが書いた「競争の戦略」は今でも、戦略論のバイブルとされています。彼はバブル崩壊後の日本企業には辛口で常々、日本企業には戦略がないと批判しています。

きょうはポーターの競争戦略論について少し触れてみます。ポーターの戦略論は、ミンツバーグ著の「戦略サファリ」の10種類の戦略論の中では、ポジショニング学派に分類されています。この学派は、いかに有利な場所を見つけ出してそこに身をおくかを最重要に考えます。これを戦略的ポジショニングと言い、確保した有利なポジションをいかに持続、継続していくかを考えたのが、ポーターの競争戦略論です。その中でキーコンセプトをなすのが ①3つの基本戦略 ②ファイブフォース ③バリューチェーンです。ビジネスをしている人は聞いたことがあるフレーズでしょう。きょうは、①についての概略とそれをうまく実践した、日本の企業例を紹介します。

3つの基本戦略は、以下です。

1.コストリーダーシップ(低コストを最大の武器とする戦略)

2.差別化(他の企業が持たない特徴を活かし業界内で独自の地位を占める戦略)

3.集中(特定の地域やターゲットに企業資源を集中する戦略)

たいていの会社は、この3つについての戦略、戦術は取っています。ただ抜けだした会社は、それを徹底的にやりきっています。

たとえば、ユニクロは、1.に関して、生産拠点として中国にいち早く進出、圧倒的な低コストを実現しました。かつ品質は Made in Japan レベルです。2.はそれまでのアパレルメーカーは、デザイン、生産、購入・販売が別会社でした。それを一貫した串刺しのマネジメントに変えました。自分ですべてコントロールできるのです。3.はベーシックカジュアルにターゲットを絞りました。今はヒ―トテックのような機能製品にも集中しています。

もうひとつ非上場で目立たないですが、リーマンショックの逆風の吹く中、大きく躍進した住宅メーカーがあります。1.に関して、20年以上も前に、東南アジアに生産拠点をすべて移し半製品で日本に輸出します。圧倒的な低コストです。2.は家の見た目より、性能面を重視、高機能、高性能の特徴、機密性、断熱性、免震性、それから太陽光発電の徹底的活用で差別化しました。3.地方在住の堅実な職業の人たちにターゲットを絞り、コストパーゴーマンスの良さで信頼を得ていきました。

これら3つの戦略は、あたりまえと言ってしまえばそれまでですが、自分の会社でできることを徹底的に社員みんなで考え、それを早く、タイミング良く実行していった会社が勝つことができると思います。

それでは、チュース

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